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【シルクロードS】中から外を通る馬が伸びる馬場

  • 2020年02月01日(土) 19時00分
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

 京都の芝は先週までのAコースからBコースに変更。内柵を直線部は4m、曲線部は3m外に設置したことで、先週までに傷んだ内寄りがどれだけカバーされたかが鍵だった。柵を移動しても、最後の直線の内寄りは傷みがある。土曜の競馬を見る限り、特に外回りのレースでは直線で中〜外を通る馬の伸びが目立った。

 土曜は、芝競走は4鞍。シルクロードSと同じ内回り1200mはなく、内回り使用が2鞍、外回り使用が2鞍。優勝馬の最終4コーナーの位置は「10番手、5番手、2番手、5番手」。

 内回り使用の5R・3歳未勝利戦(芝1600m)は最終4コーナー10番手のナリタブレードが大外から一気差しで7馬身差V。レース前半3F34秒7〜後半3F36秒8と極端な前傾ラップだったこともあるが、これだけ前が飛ばすと、中〜外が伸びる舞台設定だけに差し馬が台頭してくる。同じく内回りの6R・3歳未勝利戦(芝2000m)は完全なMペース。

 勝ったスピリトゥスは4コーナー5番手から抜け出し、同8番手の2着馬ナリタアレスの伸びが目立った。両レースとも3〜4コーナーで内を避けて通るほどの傷みは進展していないが、差し有利な設定。ただ時計は先週までと同様にかかっているのでパワーも必要。

 シルクロードSはモズスーパーフレアの逃げ想定。内を避けて通るほど傷みは進展していないが、それでも差し馬が浮上しやすい設定は先行勢にとっては鬼門か。

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

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