1〜4枠と5〜8枠で明暗がクッキリ
単純に考えて、競馬はなにもなければ内枠有利になるはずである。芝コースで内が痛んで外差しがよく届くというような環境になれば別だが、最近は芝の管理が進んでいるので、どうしても内枠有利になりやすい。
そのような構図と関係があるかはともかく、東京新聞杯は「内半分」の強さがかなりはっきりしたレースである。過去10年のうち1回だけ10頭立てがあったが他はすべて14頭以上と頭数が揃ってきたレース。さらに仮柵位置はすべてDという前提で過去10年の枠番別成績をご覧いただきたい。
東京新聞杯・枠番別成績(過去10年)
正確には枠ごとに入る頭数が1頭だったり2頭だったりするので1〜4枠と5〜8枠がそれぞれフィールドの半分ずつというわけではないが、それでもおおざっぱに言って「内半分」と「外半分」に大きな成績差があることがお分かりいただけるだろう。特に外から1着を取るのはかなり難しくなっている。
10回だけが対象なので、人気馬が偏って枠に入ったという可能性もある。そこで単勝10倍未満の馬だけに限定してみると、1〜4枠時が[7-4-3-11]で勝率28.0%・複勝率56.0%、回収率が単159%・複122%。それに対して5〜8枠は[0-1-4-16]で複勝率23.8%、複回収率は43%となっている。
これはどう見ても内外の差があると考えていいだろう。今週はいつも以上に枠順の決定を楽しみに待ちたい。