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【節分S】勢いに乗るスクリーンヒーロー産駒

  • 2020年02月07日(金) 18時00分

強力な先行馬がいない組み合わせで好走のチャンス


 12月の立志S1600m(中山)で対戦したルーカス、レノーアの2頭が再び対戦するだけでなく、日曜の東京新聞杯にはクリノガウディー、ゴールドサーベラスの2頭。種牡馬スクリーンヒーロー産駒が珍しくそろって東京のメインに出走する。

 種牡馬スクリーンヒーロー(その父グラスワンダー)は、代表産駒のゴールドアクターが有馬記念を制し、モーリスが安田記念など6戦全勝だった2015年もサイアー総合成績18位だったくらいで、決してランキング上位の種牡馬ではない。しかし、先週はトラスト(牛若丸JS)など2頭が勝ち、先々週は3頭が勝っている。今年に入って勢いに乗っている。

 今年は、スクリーンヒーローの初年度産駒のモーリスが、早くも新種牡馬デビューする年であり、父スクリーンヒーローの産駒も例年以上に注目されるだろう。

 節分Sのルーカスは、56キロだった立志Sを2着に伸びて1分34秒1(上がり35秒6)。インを衝いて伸びた半馬身差3着が53キロのレノーアで、1分34秒2(上がり35秒7)だった。負担重量が定量の今回は、前者が57キロで、後者が55キロ。前回の3キロ差から、2キロ差になる。

 どうみても人気のルーカス(M.デムーロ)有利であり、ましてルーカスは前出のGI6勝馬モーリスの4歳下の全弟。ここまでずっと休み休みの不安定な出走だったが、今回は珍しく連続して出走することができた。

 ただ、比較上、人気が落ちるレノーアはハイペースになりにくい東京コース(2勝)のほうがすんなり先行できる利がある。先週の東京の芝は、週中の雨の影響が多少あったとはいえ、内を空ける馬がいるなど、各馬のコース選択に微妙な差があり、馬群の密集がなかった。

 レノーアはこのクラスを4戦し、勝ち馬とは「0秒3、0秒3、0秒3、0秒1」差だけ。小柄馬ゆえいつも人気にはならない。強力な先行馬がいない組み合わせでもあり、先に行けるレノーアから入る手がある。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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