毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
京都の芝はBコース2週目。今週の京都は雨が全く降っていないため、芝もダートも乾いている。芝は先週に続き、特に外回りのレースでは「中〜外差し傾向」。時計を要した1月開催に比べると、乾燥した天気が続いているためか、時計の出方は速くなっている。
土曜は、芝競走は5鞍。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「7番手、3番手、2番手、10番手、7番手」。きさらぎ賞と同じ外回り1800mで行われた5R・3歳未勝利戦は最終4コーナー7番手にいた3番人気フィニステールが内寄りの馬群をさばいて一気。新馬戦3着時の1分51秒4から3秒近く時計を短縮し、1分48秒1(上がり3F34秒4)。1月開催より時計が出やすくなっている。未勝利戦でこれだけの時計が出れば、きさらぎ賞は「1分47秒台前半」。場合によっては1分46秒台後半の時計勝負になりそうな気配。
10R・エルフィンSは最終4コーナー10番手の3番人気デアリングタクトが上がり3F34秒0で大外から一気。勝ち時計1分33秒6は、前開催の重賞シンザン記念(1分35秒9=勝ち馬サンクテュエール)を大きく上回る。速い時計に対応できる瞬発力のある馬が優位な舞台設定。
きさらぎ賞はギベルティの逃げ想定でスロー濃厚。展開的には前有利だが、馬場傾向的には差し馬に安心感がある。人気のアルジャンナは東京スポーツ杯2歳Sで1分45秒3、上がり3F33秒6。時計が出る傾向に戻ってきた今の京都は最適か。速い時計を記録している点では朝日杯FS3着のグランレイ(1分33秒6)も今の芝は向きそう。