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東京新聞杯はGI級のマイラーと内枠を引いた馬が中心

  • 2020年02月08日(土) 20時00分
 前回2月2日のWIN5は4億3390万7040円の高額配当決着。対象5レースのうち3レースで単勝3番人気以内の馬が優勝を果たしたものの、1レース目の飛鳥S(京都10R)を単勝オッズ40.5倍(9番人気)のバイオスパークが、3レース目の周防灘特別(小倉11R)を単勝オッズ77.4倍(14番人気)のナーゲルリングが制す大波乱の展開となりました。1億円超の配当は先月1月13日(3億9436万5860円)以来。的中票数が1票だったのも同じです。

 なお、2011年以降の通算だと、的中票数1票以下の決着は今回が15度目。ちなみに、2019年は2月24日と3月3日に2週連続で発生しています。約8か月ほどの空白期間を挟んだとはいえ、丸1年の間に計4回というのは、2018年以前(約7年8か月の間に計11回)よりも相当に高い頻度。予測のしようがない部分ではあるものの、こうした流れはもうしばらく続くのかもしれません。

 明日2月9日のWIN5は総出走頭数が69頭、総組み合わせ数が42万5984通り(土曜12時現在)。各場のメインレースはもちろん、16頭立ての多頭数となった1〜2レース目をどう突破するかも重要なポイントと言えるでしょう。

◆きさらぎ賞は菊花賞や天皇賞(春)で好走した馬の産駒が強い

 1レース目は4歳以上3勝クラスの山城S(京都10R)。前走で2着となったプリディカメントが人気を集めそうです。

 2レース目は4歳以上3勝クラス、ハンデキャップ競走の白嶺S(東京10R)。大敗直後や昇級初戦の馬が多く、支持が割れるかもしれません。

 3レース目は4歳以上3勝クラスの関門橋S(小倉11R)。実績上位のエレクトロニカ、4歳のカウディーリョらが注目を集めるでしょう。

 4レース目は3歳GIIIのきさらぎ賞(京都11R)。土曜12時の時点ではアルジャンナに支持が集中しており、ギベルティ・グランレイが続いていました。

 5レース目は4歳以上GIIIの東京新聞杯(東京11R)。こちらは土曜12時の時点だとレッドヴェイロンが人気の中心で、ヴァンドギャルドが続いています。

[伊吹式WIN5ランキング 2020年02月09日版]

1位 京都10R 13.プリディカメント
2位 京都11R 4.ギベルティ
3位 東京10R 12.マッスルビーチ
4位 東京11R 9.レッドヴェイロン
5位 小倉11R 1.ワイプティアーズ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 小倉11R 6.ダブルシャープ
7位 小倉11R 4.ヴァンケドミンゴ
8位 東京11R 1.プリモシーン
9位 東京10R 1.フォギーナイト
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 京都11R 7.ストーンリッジ
11位 京都10R 7.グッドジュエリー
12位 小倉11R 11.カウディーリョ
13位 東京11R 13.クリノガウディー
14位 東京10R 14.デターミネーション
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 京都11R 5.グランレイ
16位 京都10R 3.タマモメイトウ
17位 小倉11R 10.ダンサール
18位 小倉11R 2.ジャコマル
19位 東京11R 6.レイエンダ
20位 東京11R 2.ヴァンドギャルド
21位 東京11R 7.ケイデンスコール
22位 東京10R 3.バンブトンハート
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 東京10R 5.ヴァイトブリック
24位 京都11R 8.アルジャンナ
25位 京都11R 6.サトノゴールド
26位 京都10R 11.ショウナンアリアナ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目のきさらぎ賞(京都11R)は血統に注目したい一戦。2015年以降の連対馬10頭は、いずれも父が現役時代に菊花賞・天皇賞(春)で連対を果たしていた馬です。

 また「前走との間隔が中2週以内だった馬」は2015年以降[0-0-1-9]、「前走との間隔が中9週以上だった馬」は2015年以降[1-0-0-6]と、それぞれ期待を裏切りがち。適度なレース間隔で参戦してきた馬を重視すべきでしょう。

 今年はこれらの傾向から強調できるのがギベルティくらい。あとは前走から中9週で臨むストーンリッジも、大きく評価を下げる必要はないかもしれません。

 5レース目の東京新聞杯(東京11R)は、距離適性の高い実績馬と内寄りの枠に入った馬が優勢。「“JRA、かつ1600m、かつGIのレース”において4着以内となった経験がない、かつ馬番が7〜18番だった馬」は2010年以降[0-1-4-60]と苦戦していました。

 また「馬齢が6歳以上、かつ“JRA、かつGIのレース”において連対経験がない馬」も2010年以降[1-1-0-55]。高齢馬までマークする必要はないと思います。さらに「前走の出走頭数が14頭以下だった馬」は2010年以降[1-0-0-35]と不振。

 今年のメンバー構成なら、プリモシーンやレッドヴェイロンを高く評価したいところです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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