(C)netkeiba.com、撮影:下野雄規
週末メインレースの反省をするのが当コラム。
これに加え、新連載として日曜日メインレース予想のコラム(土曜日掲載)が先週からスタートしました。
タイトルは『タイム指数超活用術』。まだコラム一覧にも載っていませんでしたが(笑)、注目レースの狙い馬をドンドン指摘していきますので是非ご覧になってください。
『タイム指数超活用術』はこちら!! で、初週の『東京新聞杯』の結果はというと…。
本命候補として名前を挙げた馬2頭(◎レッドヴェイロン&○ヴァンドギャルド)は圏外へ。穴馬候補として挙げた▲クリノガウディーが唯一3着にきてくれただけの寂しい結果となってしまいました(泣)。
昨年の【教訓】から、摘出したキーワードは合っていたようです。しかし来た馬が違っていたというオチ。でも振り返ってみると結局それぞれのキーワードを持つ馬の拾い方が見えてくるわけで…。
【検証ナンバー224】
サンプルレース名/2020年02月09日(日)東京11R・東京新聞杯(GIII)芝1600m
【レース前状況】
近年、リスグラシューやインディチャンプという名馬たちの出世レースとなっている一戦。4歳馬の活躍も目立っている。今年1番人気になったのは5歳馬レッドヴェイロン(ルメール)。ここ10戦ですべて馬券圏内をキープしている安定馬。マイル戦では底を見せていない1頭でもある。2番人気はヴァンドギャルド(福永)。この馬も現在3連勝中。このレースと相性の良いディープ産駒&4歳でもある。3番人気にサトノアーサー(田辺)。4番人気に最内引いたプリモシーン(デムーロ)。以下、人気は4歳クリノガウディー(横山典)、4歳シャドウディーヴァ(岩田康)と続いていた。
【レース結果】
1着プリモシーン 牝5(4番人気)デムーロ
2着シャドウディーヴァ 牝4(6番人気)岩田康
3着クリノガウディー 牡4(5番人気)横山典
【払い戻し】
単勝 780円
枠連 1960円
馬連 7270円
馬単 1万2920円
3連複 1万9730円
3連単 12万5560円
ディープ産駒で平均値最上位の馬が勝っただけ?
結果として勝ったのは☆プリモシーン。近走パッとしない成績ではあるが、予想コメントには「最内入った平均値トップ馬」と指摘して☆の評価とした。
だが平均値トップというだけで同馬に本命◎を打つのは若干乱暴すぎる。平均値の高い理由は4走前の昨年『ヴィクトリアM』で同距離コース124出ていた影響で、近走3走はかなり平凡だったからだ。
「でもね、同距離コースでもこの馬がトップでしょ。レッドヴェイロンの2走前同距離コース113を評価するならば、この馬のほうが上じゃない?」
そういわれると確かに萎縮してしまうわけだが、やはり☆までが精一杯。
過去6年で必ず1着か2着に1頭絡んでいるディープ産駒。
今年はほかに、サトノアーサー(4着)、ヴァンドギャルド(6着)、ケイアイノーテック(11着)がいた。それぞれ平均値順は「5位・12位・4位」。結局ディープ産駒のなかでの平均値最上位(1位プリモシーン)が馬券になったということなのだ。
来年の同レースも、産駒のなかで平均値が一番上の馬には重い印を打つべきだというのは間違いないだろう。
トレンド4歳馬もやっぱり平均値上位が馬券になった?
もうひとつのポイントは、今年も馬券を獲るために重要だったのは「4歳勢の評価」だったということ。
近3年で馬券圏内にきた馬9頭中、なんと7頭が4歳馬。新予想コラム内でも「レースとしては4歳馬優勢傾向になっているかもしれない」という指摘はしているが、今回は2着馬に印が回せなかったという失策…。
出走していた4歳馬は4頭。うちシャドウディーヴァ(6番人気2着)と▲クリノガウディー(5番人気3着)が馬券になり、○ヴァンドギャルド(2番人気6着)とケイデンスコール(9番人気12着)が圏外となった。
兎にも角にもシャドウディーヴァが拾えなかった時点で馬券はアウトなのだが、結局4歳勢も、わずかな差であれ平均値上位の2頭が馬券になっているという結果だったのである。というわけでこちらも来年は「4歳勢で平均値上位馬は拾っておけ」ということになる。
【今週の教訓】
●ディープ産駒のうち平均値トップ馬は必ず馬券に入れろ!
●出走4歳馬のうち、平均値上位は絶対に印を打て!
●その選んだ馬のなかから本命◎を決めろ!