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【特集サウジC(3)】ディアドラと世界をめぐる橋田助手 現地入りして見えたサウジ競馬の魅力

  • 2020年02月16日(日) 18時01分
海外競馬通信

▲サウジC開催のキーマン、バンダル王子と (提供:橋田宜長)


今月29日に行われるサウジC。1着賞金11億、総賞金22億円。netkeibaではこの未知なる国際競走を1か月にわたって特集します。

第1回は世界の合田直弘さんに、サウジアラビア競馬の基本を解説していただきました。第2回では若い頃にサウジアラビアで騎乗経験のあるM.デムーロ騎手が、現地のリアルを証言してくれました。

第3回の今回は海外遠征に積極的な3名のホースマン、森秀行調教師、矢作芳人調教師、ディアドラ(橋田厩舎)で世界を転戦中の橋田宜長助手が登場。「海外は挑戦するものから通常のローテーションへ 変わる現場の意識」と「サウジCの魅力」をお聞きします。

※橋田助手は以前にサウジアラビアに視察に行かれた経験有り。今回の遠征では22日に現地入りの予定。

(取材・構成=川上鉱介)

第1回 合田直弘さんが解説「サウジアラビア競馬の世界」
第2回 M.デムーロ騎手が証言!サウジアラビア競馬のリアル


日本陣営の、海外遠征への意識の変化


橋田助手 日本馬の質が海外で通用するレベルになり、日本のレースだけではなく海外のレースも選択肢の一つとして選べるようになったのだと思います。

 その上で、数多くの陣営が海外へ挑戦することによって知見を得た事により、海外遠征に対する精神的なハードルが下がってきているのではないでしょうか?

 今はいかにいつも通りに仕事をして、いつも通りの状態で馬を送り出すという事を意識しています。そのためにも、各遠征先で地元の方々や現地日本人ホースマンのサポートを得て、厩舎サイドがいかにいつも通りの仕事をいつも通りの精神状態で行えるかという事を意識しています。

 ディアドラの成功はやはりオーナーが長い期間の遠征を許してくれたからというのが一番大きいですね。ロイヤルアスコットでああいう競馬になって、普通なら帰国する所だと思うのですが、そこでナッソーSまで使う事を許可してくれた。

 もちろん、陣営も込山さんが先頭になって頑張っているのですが、やはりオーナーが許可をしてくれたというのが一番です。長期で滞在したことにより、馬も人も慣れて力を発揮出来たという事が成功の要因だったと思います。

海外遠征のメリットとデメリット


橋田助手 馬にとって最適なレースを選べる、選択肢が増える、というのが一番のメリット。また、色々な場所へ行き様々なホースマンと交流し知識と経験を共有出来ることは、陣営にとって大きな財産になると思います。

 馬にとって最善である事が遠征の大前提なのですが、海外遠征に帯同させてもらっている自分達にとってはそのようなプラスの面もあります。

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