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京都記念は前走との間隔に余裕がある馬を重視したい

  • 2020年02月15日(土) 20時00分
 前回2月9日のWIN5は221万3230円の配当で決着。1〜3レース目はそれぞれ単勝2番人気以内の馬が優勝を果たしたものの、4レース目のきさらぎ賞(京都11R)を単勝オッズ29.8倍(7番人気)のコルテジアが、5レース目の東京新聞杯(東京11R)を単勝オッズ7.8倍(4番人気)のプリモシーンが制したことで、やや高めの払戻金額となりました。

 ちなみに、優勝馬5頭のうち前出の2頭を含む3頭は馬番が1番。同一馬番の馬が3勝以上を記録したのは通算29回目ですが、2019年には5回も発生しています。なお、2014年4月6日には7番の馬が4勝、2015年9月6日にも3番の馬が4勝をマークしており、これが現在の最高記録です。あと1年あまりで発売開始から10周年を迎えるWIN5ですが、いつかは同一馬番が5連勝する回も発生するのでしょうか。

 明日2月16日のWIN5は総出走頭数が65頭、総組み合わせ数が30万8448通り(土曜12時現在)。終盤の4〜5レース目がそれぞれ9頭立てということもあり、やや総組み合わせ数の少ない回となりました。

◆共同通信杯はノーザンファーム生産馬が中心

 1レース目は4歳以上3勝クラスの北山S(京都10R)。実績上位のグレートタイム、2連勝中のベストタッチダウンあたりに人気が集まりそうです。

 2レース目は4歳以上オープンのバレンタインS(東京10R)。大敗直後の馬やオープン入りを果たしたばかりの馬が多く、やや支持が割れるかもしれません。

 3レース目は4歳以上オープンの北九州短距離S(小倉11R)。実績上位のアンヴァル、前走の淀短距離Sで注目を集めたシヴァージらが上位人気グループを形成するでしょう。

 4レース目は4歳以上GIIの京都記念(京都11R)。土曜12時の時点ではカレンブーケドール・クロノジェネシス・ステイフーリッシュの3頭に支持が集まっています。

 5レース目は3歳GIIIの共同通信杯(東京11R)。こちらは土曜12時の時点だとマイラプソディが人気の中心で、ダーリントンホール・フィリオアレグロが続いていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2020年02月16日版]

1位 東京11R 8.マイラプソディ
2位 京都11R 1.カレンブーケドール
3位 小倉11R 8.シヴァージ
4位 東京10R 16.ブルベアイリーデ
5位 京都10R 5.ベストタッチダウン
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 京都10R 6.リワードアンヴァル
7位 京都10R 1.ブラックウォーリア
8位 東京10R 5.イーグルバローズ
9位 小倉11R 17.ミラアイトーン
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 京都11R 7.クロノジェネシス
11位 東京11R 7.フィリオアレグロ
12位 京都10R 13.グレートタイム
13位 東京10R 12.ドリュウ
14位 小倉11R 10.メイショウキョウジ
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 京都11R 5.ステイフーリッシュ
16位 東京11R 3.ココロノトウダイ
17位 京都10R 11.グアン
18位 京都10R 4.フリーフリッカー
19位 東京10R 8.ショーム
20位 東京10R 14.ロードグラディオ
21位 東京10R 3.ラプタス
22位 小倉11R 11.アンヴァル
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 小倉11R 14.ジョーカナチャン
24位 京都11R 9.ノーブルマーズ
25位 京都11R 8.ドレッドノータス
26位 東京11R 6.ダーリントンホール
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目の京都記念(京都11R)は実績馬が強いレース。「“前年以降、かつJRA、かつGI・GIIのレース”において4着以内となった経験がない馬」は2012年以降[0-0-0-38]と上位に食い込めていません。また「“前年以降、かつJRA、かつ2200m、かつGI・GIIのレース”において優勝経験がない、かつ前走との間隔が中4週以内だった馬」は2012年以降[0-0-0-34]。

 今年は臨戦過程に余裕がある馬を重視したいところです。さらに「出走数が24戦以上だった馬」も2012年以降[1-0-0-29]といまひとつ。特に不安要素が見当たらないカレンブーケドール・クロノジェネシスを高く評価すべきでしょう。

 5レース目の共同通信杯(東京11R)はノーザンファーム生産馬やディープインパクト産駒が優勢。「生産者がノーザンファーム以外、かつ父がディープインパクト以外の種牡馬だった馬」は2014年以降[1-1-1-32]と苦戦していました。

 なお「前走の着順が4着以下だった馬」は2014年以降[0-1-1-26]、「出走数が5戦以上だった馬」は2014年以降[0-1-0-15]と、それぞれ優勝例なし。ココロノトウダイやフィリオアレグロも侮れませんが、やはり基本的には実績上位のマイラプソディを中心視すべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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