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【京都記念】雨予報で差しが利かない馬場になる恐れも

  • 2020年02月15日(土) 19時00分
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

 土曜の芝は雨の影響が残って、稍重で開催。連続開催7週目に入り、芝は内寄りが全体的に傷み気味。内回りの競馬では内寄りを通る馬が粘るケースもあるが、外回りでは直線で中〜外を通る馬の伸びが目立つようになっている。

 先週あたりは時計の出方がやや改善したが、下が渋った影響で土曜は再び時計が掛かる方向に戻った形。参考までに外回り1600mで行われた11R・洛陽Sは6番手追走の3番人気ヴァルディゼールが馬場の中央を一気。2番手から2着に粘ったカリビアンゴールドも極端に内には入らず、4着ブラックムーン、5着プロディガルサンは完全な外伸び。苦し紛れに直線で内をついた馬は伸びを欠いている。

 ただ、問題は日曜の天候。京都府伏見区は朝から終日雨。1時間に5ミリ前後のまとまった雨が降り続く予報。こうなると、京都記念の頃には「重」か「不良」まで悪化する可能性もある。中〜外が伸びるどころか、差しが利かない極端な道悪になる恐れもある。

 こうなってくると、展開的にもスローが予想される京都記念は先行馬(道悪不得手の馬では厳しいが…)の粘り込みが波乱の目になりそうだ。

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

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