毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
開催3週目の東京は引き続きDコース使用。土曜は良馬場で行われた。京都と違って開催が進んでいない分、内寄りの傷みは軽微で先行勢が粘り込むケースも多かった。
土曜は、芝競走は6鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「1番手、4番手、3番手、1番手、14番手、2番手」。逃げ〜好位勢の活躍が目立った。唯一の例外は10R・雲雀S(芝1400m)で最終4コーナー14番手の1番人気ベストアクターが直線は外に出さず、馬群を縫っての一気差し。2着チカノワールも最終4コーナーでは内を通り、直線半ばで外に持ち出して伸びた。差すにしても、極端な外差しは届かない傾向。
メイン11R・クイーンCは離れた2番手を追走した2番人気ミヤマザクラが伸びて粘った。勝ち時計1分34秒0は、18年テトラドラクマ(1分33秒7)や昨年クロノジェネシス(1分34秒2)と比べても標準的な時計の出方といえそうだ。
日曜の東京は京都同様に雨予報が出ている。雨は午前中が中心の見込みだが、どこまで降るかは鍵になりそう。場合によっては「稍重」ぐらいにはなる可能性もある。
共同通信杯は何が逃げてもスローペース想定。内寄りを通るコース利がある芝状態だけに、展開的には先行勢が有利。ただ、人気マイラプソディが突き抜けてしまえば、展開も芝状態も関係ない別次元の話になりますが…。