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【フェブラリーS】4・5歳が大将格不在の年は、東京ダ1600m実績のある6歳馬! / nige

  • 2020年02月21日(金) 18時00分

「東京ダート1600m実績」があるサンライズノヴァに注目(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


 フェブラリーSは、4歳・5歳が有利なレースです。東京ダート1600mのトップスピードの速さが生きる舞台で、年齢を重ねるとスピードの対応が難しくなります。パワーや器用さでカバーできる地方交流重賞で勝てていても、東京ダート1600mで行われるダート界最高峰レースでは、スピード対応を他の適性でカバーしきれずに勝つことが難しくなっています。

 ただ、今年は例年と違います。出走してきたら大将格になるクリソベリル・ルヴァンスレーヴ、マイルが距離不足で使わないオメガパフューム・チュウワウィザードが不在。東海Sを勝ったエアアルマスまで故障で出走できず。直近の東京ダート重賞は、武蔵野Sを7歳(レース時6歳)、根岸Sを6歳に勝たれています。今年は、人気的に4歳・5歳の大将格が、19年プロキオンS1着、19年南部杯2着の実績があるアルクトス(netkeiba想定4番人気)という状態。例年と比べて4歳・5歳が手薄なのは明らかです。

 過去10年では、4歳3勝、5歳5勝、6歳2勝。今年より4歳・5歳が手薄と思えるのは、初ダートのグランプリボス(6番人気)が大将格になってしまっていた12年くらいです。この手薄さから、今年の勝ち馬は例年から繰り上がって「6歳」から出る可能性が高いと考えています。その点で、3頭しかいない6歳馬3頭が、想定1〜3番人気になっていることは納得です。

 あと重要なのが「東京ダート1600m実績」。過去10年で勝った6歳馬(ノンコノユメ、テスタマッタ)は、どちらも4歳時にフェブラリーS2着があり、ノンコノユメはユニコーンS・武蔵野S勝ちなどの実績がありました。その点を考慮すると、傾向からはインティ・サンライズノヴァが有力候補となります(モズアスコットの芝実績をどう扱うべきか?はありますが)。

 注意したいのが、6歳以上での上位独占は、過去10年で1回だけ(12年)という点。基本は4歳・5歳が有利ということからも、想定人気上位の6歳馬3頭での決着の可能性は低い。馬券圏内までと考えると、年齢は気にせずに東京実績馬を優先したいです。馬券的には、この選択が重要になってきそうです。

 スピード対応の年齢的傾向、各馬の適性、枠順などを考慮して最終的な結論をまとめていきます。上位人気馬が勝ったとしても、相手の結果次第で十分高配当が期待できるレースと考えているので、ウマい馬券の最終結論に注目してください。


■プロフィール
nige(にげ)
 SEの仕事を辞して、2014年より「ダート馬券師兼馬券ヘルパー」として活動中。地方競馬を含めてダート競馬全般を得意としており、的確な分析には定評がある。過去の実績から、コース形態・馬場・展開・力関係など総合的に判断して、レース条件に合う適正な馬を選択するシンプルなスタイル。元サラリーマンなだけに、無理な穴狙いはせず、現実的に買えるように点数が少なることを意識して買い目を提供。ブログ「スマートボーイのように逃げたい…」随時更新中。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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