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【フェブラリーS】GIで有力馬を勝たせるために必要な技術は?

  • 2020年02月27日(木) 18時01分
哲三の眼

▲モズアスコットが史上5頭目となる芝・ダート両GI制覇を達成(撮影:下野雄規)


今年最初のGI・フェブラリーSは、モズアスコットが優勝。史上5頭目となる芝・ダート両GI制覇を達成しました。今回のレースで哲三氏が注目したのは、ルメール騎手が“何もしていないこと”…?その真意とは。さらに小倉大賞典で重賞初勝利をマークした若手有望株・鮫島克駿騎手の活躍を喜びつつ、次のステップへの期待を語ります。

(構成=赤見千尋)

「大レースで強い馬に乗っている時ほど、余分なことをしない」


 フェブラリーステークスは1番人気モズアスコットが、中団追走から直線突き抜けました。前走は初めてのダート挑戦で強いレースでしたが、GIの舞台でも圧巻の走りを見せてくれましたね。

 今回のレースも実にクリストフ(ルメール)らしい騎乗で、傍目には簡単に乗っているように見えるかもしれません。もちろん簡単なわけはないのですが、なぜ簡単なレースに見えるのかと言えば、騎手が余分なことをしていないんです。余分な、というと語弊があるかもしれませんが、僕から見ると

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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