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ジ・オールスターマイルのワイルドカード5頭が決定

  • 2020年03月05日(木) 18時00分
(3月5日号 文=ポール・シムズ)

ディープインパクト産駒のフィアースインパクトなどが選出


 3月14日(土)にコーフィールド競馬場で行われる、ジ・オールスターマイルのワイルドカード(主催者選出枠)5頭が、主催者のレーシング・ヴィクトリアから発表されました。

 レーシング・ヴィクトリアのエグゼクティヴ・ゼネラルマネージャーで、ジ・オールスターマイル選考委員長も務めたグレッグ・カーペンター氏が、現在メルボルンで行われている、イングリス・プレミア1歳馬セールの中で公式アナウンスを行い、ディープインパクト産駒で、G1・2勝を挙げているフィアースインパクト(牡6)、通算G1・6勝のブラックハートバート(セン9)、前走G1オーストラリアンギニーズ(芝1600m)2着のスーパーストーム(セン3)、前走G1フューチュリティS(芝1400m)で逃げ切り勝ちを収めたストリーツオヴアヴァロン(セン5)、そして、芝1600mのG2ブレーミーS2連覇中のフィフティースターズ(牡5)の5頭が発表されました。

 ジ・オールスターマイルは、日本の有馬記念をモデルに昨年創設されたレースで、ファン投票による10頭と、主催者が選出するワイルドカード5頭の、計15頭によって争われます。総賞金500万豪ドルは、マイル戦では世界最高賞金を誇ります。

 シドニーを拠点とするマット・スミス調教師が手掛けるフィアースインパクトは、昨年のスプリング・レーシングカーニヴァル期間中に、コーフィールド競馬場で行われたG1トゥーラックH(芝1600m)で勝利を収めた後、3週間後にフレミントンで行われたG1カンタラS(芝1600m)で、激しい競り合いを制してG1・2連勝をあげました。

 カーペンター氏によると、「フィアースインパクトをワイルドカードに選出することにあたって、まったく迷いはありませんでした。スプリング・レーシングカーニヴァルでのG1・2勝に加え、近走のC.F.オーアSやチッピングノートンSでの素晴らしい追い込みを見れば、ジ・オールスターマイルに出走するべき馬であることは確かです」

 3月10日(火)午前9時の最終出馬登録までに出走取消が出た場合は、補欠馬のレーティング上位の馬から、繰り上がりで出走が可能となります。現在、補欠馬の中で、出走可能条件の賞金を満たしている馬は3頭います。ジェームス・カミングス厩舎で、ゴドルフィンが所有するアリジー(牝5)、アヴィリウス(セン6)、フリット(牝3)の3頭です。以下、ジョン・トンプソン師が手掛けるドリームフォース(セン7)、3月7日(土)にフレミントンで行われるG1オーストラリアンC(芝2000m)で有力視されている、リーガルパワー(セン4)とキングスウィルドリーム(セン6)と続いています。このレースには、日本のスズカデヴィアス(牡9)も出走を予定しています。

ビクトリア競馬便り

▲ジ・オールスターマイルに出走予定しているスズカデヴィアス(撮影:武田明彦)


 ジ・オールスターマイルの出馬表は、補欠馬も含めて3月10日(火)に発表されます。また、同日には枠順抽選会も行われる予定です。ぜひご注目ください。

1864年に創設された、オーストラリアのビクトリア州における競馬主催団体。メルボルンCなどの大競走が行われるフレミントン競馬場をはじめとした、ビクトリア州各地の競馬場で開催される競馬の運営・統括をしている。近年では日本調教馬の移籍も多数実現しており、日豪の関係に重要な役割を担っている。

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