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先週の無観客競馬、そして今週

  • 2020年03月06日(金) 12時00分

早い終息を願うばかり…


 先週の無観客競馬、当日の競馬場の景色があまりにもいつもと違い、本当に寂しく感じました。

 フジテレビ「みんなのKEIBA」の中継は通常通り中山競馬場からとなったのですが、スタンドはもちろんのこと、場内においてもお店や馬券の発売機はあいておらず、静かすぎる状態。

 もちろん競馬に限らず、あらゆることがストップしている状況となり、京都⇔東京間の新幹線もガラガラですし、東京駅構内も通常より人が少ない状況下でした。

 経済的な視点からも、人や物が動いてこそ社会が成り立つと痛感。早い終息を願うばかりですが、陽性から陰性となった方が再び陽性となったとの報道も…。

 常日頃から清潔を保ち、免疫が下がらない生活を心がけるしかありませんが、症状がない方もいるということだけに自分自身が陰性なのか? 陽性なのか? 知っておきたいものです。

 息子を持つママとしては過剰なアルコール消毒にも心配が…。諸外国では3歳以下の子供への使用を控えるようにとのアナウンスを政府が出しているとの噂も。幼少期は特に、様々な菌に触れて抗体・免疫を付けなければならない時期。その点も気がかりです。

 さて先週のレースを振り返ってですが、中山記念、ダノンキングリーでの横山典弘騎手の騎乗ぶりは、ノリさんらしい好位のインで折り合いをつけての美しい内容。カンパニーを思い出す騎乗ぶりでした。

 また馬自身、パドックでは少し元気がなく映りましたが、鞍上が跨ってからはスイッチが入っての躍動感ある走り。

 経験と共にONとOFFの切りかえができているようにも感じ、精神面での成長も感じました。一方、負けはしたものの2着となったラッキーライラックも、休み明けに加え、最終追いきりを馬ナリでおさめた中で崩れない走りをしており、こちらもその点に以前とは違う精神面の成長が見られる内容でした。

 さて今週末に行われる桜花賞に向けてのチューリップ賞ですが、2歳女王レシステンシアが中心でしょう。しかもこの馬のパターンである1週前ビッシリ、そして当週は馬ナリでの好時計に。

 調教に携わる内田助手は、「1週前しっかり追っての時計が、今週の馬ナリになる。そこでバロメーターが計れる。前哨戦だからという作りにはしていない」と、今回も攻めの姿勢。当日体重はプラスとなりそうですが、見た目にも全く太め感なし。逆にスッキリしているほどです。

 それでは皆さん、週末はフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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