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【弥生賞】少頭数でもクラシックには繋がるレース

  • 2020年03月06日(金) 18時00分

今年のメンバーは前走条件戦組が多い


 弥生賞は11頭立てと控えめな頭数になったが、とにかくクラシックには繋がるレース。結果が楽しみな一戦だ。

 ワーケアはホープフルS3着からの参戦。これまでGI組はホープフルより朝日杯から来た馬のほうが結果を出しているが、前走条件戦組が多い今年のメンバー構成で前走GI・3着はやはり能力上位。上がりの速い競馬になればかなり強みを発揮しそうだ。

 オーソリティはホープフルSでの位置取りや展開を考えるとワーケアを逆転することは難しいかもしれないのだが、この馬はこの馬で馬券に絡むチャンスは十分。オルフェーヴルの爆発力で良いほうに出れば人気以上の好走も。

 ブラックホールはキレないタイプだと思うので、少なめの頭数がスローペースに繋がると苦しい。ただ日曜午前には雨の予報もあり、多少渋るとそれはプラスに働きそう。また、弥生賞と皐月賞は異なるテイストのレースになることもあるので、ここで勝ち負けできなくても皐月賞でまた買ってみたい。

 パンサラッサはホープフルSのあと、1戦挟んでの参戦。勝ち上がったあとのレースを見ると能力だけで押し切るのは難しいが、逃げも選択肢に入る脚質には怖い面もある。ウインカーネリアンと折り合うのかやり合うのかによって、レース全体の行方も変わってくる。

 前走条件戦組ではなんといってもサトノフラッグ。2歳春の時点でもかなり評価が高かった馬だし、ここで連対してダービーの出走権までほぼ確保してしまいたいところ。デビュー戦を重馬場で大敗しているので、日曜に雨が降るなら少量までであってほしいところだ。

 もう1頭挙げるならオーロアドーネ。この時期になると新馬勝ちから続けての重賞好走はイメージほど容易でないのだが、1戦1勝はやはり今後へのポジティヴな含みを残すものでもある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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