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先週の競馬、そして今週の金鯱賞

  • 2020年03月13日(金) 12時00分

名手の巧みな騎乗にあっぱれ


 連日、コロナのニュースばかりで気持ちが下がってしまうという方も多いことと思います。

 しかも終息どころか数は増え、またまた日本と諸外国の対処や対応の違いに残念な気持ちになることも…。

 競馬においても先週もお客様がいない中でのレースとなりましたが、私自身は中継の為、滋賀から東京→中山へと移動。新幹線の中や、東京駅構内も人が少なく、特に東京駅構内の飲食店はガラガラ。

 競馬においても無観客ということで競馬場やウインズで働くことを予定していた方々にとっての職が失われている状況下。

 地元の同級生で飲食店を数店舗持つ知人は、「コロナではなく、コロナによる経済状況で死んでしまう」と話しており、コロナと共にこの経済がマヒした状態がいつまで続くのか? その点も死活問題。全世界に広がっているだけに、本当に今後どうなっていくのでしょうか…?

 さてそんな状況下で行われた日曜日の弥生賞ディープインパクト記念ですが、その名の通りディープインパクト産駒のサトノフラッグが勝利。道悪が心配されましたが、その点はさすが武豊騎手。スタート後に内から外へと進路を移動しての馬場選択。また4コーナーをあがっていく時の手応えが1頭だけ違う状況に強さが確信できる内容でした。

 また負けはしましたが、ワーケアは、まだまだと思える仕上がりの中で2着。しかも追い出しまでニュートラルでレースを運び馬への負担を最小限に留めての中。この結果にも、改めてルメール騎手の巧みさを感じ、馬の仕上がり云々に限らず、馬券においてはルメール枠を設けることをマストにした方がいいとさえ思えてしまいました。

 一方、土曜日に行われたチューリップ賞ですが、レシステンシアの3着をどう見るか?

 阪神JFと同じ戦法だったとは言え、刻んだラップは違い、持久力よりも瞬発力が要求される流れだった傾向。そこを計っての内容だったのか? それとも、気持ち的なものや状態を考慮してのものだったのか?

 いずれにせよ本番、この前哨戦をふまえて北村友一騎手がどう乗るのか? その点が楽しみです。

 さて今週は、サートゥルナーリアが始動となる金鯱賞です。

 最終追いきりは坂路単走でサラッ〜との予定が49.8。これには陣営も苦笑いでしたが、ここに至るまでは順調に運べたようで、「もちろん前回の有馬記念と比べると体に関してはまだまだだけど、放牧帰り後から何か心配点があってということはなかったから」と滝川助手。個人的には左云々より、当日のケハイ、ここが1番大事だと思います。

 一方5連勝中のロードマイウェイですが、今回においては斤量増や相手強化、ゲートの課題などはありますが、追いきり後はハツラツとした表情でノンストレスな雰囲気。

「中間、入念にゲート練習もしてきました。以前は心身のバランスが整わない時期や、ユルサもあったのですが、今は段々と力が増している。しっかり仕上げしたよ」と杉山調教師。今回、どんな走りと内容となるのか? こちらも楽しみです。

 それでは皆さん、週末はフジテレビ「みんなのKEIBA」でお会いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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