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フィリーズRはノーザンF生産馬や関東馬が不振

  • 2020年03月14日(土) 20時00分
 前回3月8日のWIN5は114万2580円の配当で決着。5レース中4レースで単勝2番人気以内の馬が優勝を果たしたものの、3レース目のトリトンS(中京11R)を単勝オッズ25.7倍(8番人気)のペプチドバンブーが制したことで、やや高めの払戻金額となりました。

 ちなみに、2レース目終了時点の残り票数は52万4240票だったのですが、3レース目終了時点の残り票数はわずか7227票。ペプチドバンブーの単勝支持率は約3.1%で、1万6千票くらいは残る計算だったにもかかわらず、実際はその半分以下まで減ってしまったのです。

 なお、1〜2レース目を勝ったのはいずれも単勝1番人気馬。やはり、そういう人気サイドの目を買うようなプレイヤーは、なかなかペプチドバンブーのような馬を拾えないものなのでしょう。こうした傾向は以前からありましたし、妙味ある配当につながりやすいので、上手く活かすような買い目づくりを心掛けるべきだと思います。

 明日3月15日のWIN5は総出走頭数が71頭、総組み合わせ数が53万9136通り(土曜12時現在)。2レース目以降がすべてオープンクラスのレースという豪華なラインナップになりました。

◆金鯱賞で不安要素が見当たらない馬は1頭だけ

 1レース目は4歳以上3勝クラス、ハンデキャップ競走の甲南S(阪神10R)。4歳のウラノメトリア・スマートフルーレらが注目を集めそうです。

 2レース目は4歳以上オープンの東風S(中山10R)。前走のニューイヤーSを制したジャンダルムに支持が集まるでしょう。

 3レース目は4歳以上GIIの金鯱賞(中京11R)。土曜12時の時点ではサートゥルナーリアが断然の1番人気となっており、ロードマイウェイが続いています。

 4レース目は3歳GIIのフィリーズR(阪神11R)。こちらは土曜12時の時点だとカリオストロに人気が集まっていて、アヌラーダプラ・ヤマカツマーメイドらが続いていました。

 5レース目は3歳オープンのアネモネS(中山11R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

[伊吹式WIN5ランキング 2020年03月15日版]

1位 中京11R 6.サートゥルナーリア
2位 中山10R 12.ジャンダルム
3位 中山11R 8.フェルミスフィア
4位 阪神11R 7.ヤマカツマーメイド
5位 阪神10R 2.ウラノメトリア
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 阪神10R 5.エンダウメント
7位 阪神10R 7.タイサイ
8位 阪神11R 1.カリオストロ
9位 中山11R 9.クリノプレミアム
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 中山10R 9.ボンセルヴィーソ
11位 中京11R 10.ロードマイウェイ
12位 阪神10R 13.ブラックウォーリア
13位 阪神11R 15.マテンロウディーバ
14位 中山11R 5.ビッククインバイオ
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 中山10R 16.カツジ
16位 中京11R 7.ギベオン
17位 阪神10R 11.リワードアンヴァル
18位 阪神10R 12.スマートフルーレ
19位 阪神11R 5.エーポス
20位 阪神11R 12.ルーチェデラヴィタ
21位 阪神11R 9.クーファイザナミ
22位 中山11R 7.インターミッション
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 中山11R 3.ジェラペッシュ
24位 中山10R 13.ファストアプローチ
25位 中山10R 5.クライムメジャー
26位 中京11R 5.サトノガーネット
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目のフィリーズR(阪神11R)はコース適性に注目したい一戦。「“中央場所、かつ芝1400〜1600mのレース”において連対経験のない馬」は2015年以降[0-0-0-31]ですから、該当馬は思い切って評価を下げたいところです。また「前走の着順が7着以下だった馬」は2015年以降[0-0-1-31]、「生産者がノーザンファームだった馬」は2015年以降[0-1-0-14]、「調教師の所属が美浦だった馬」は2015年以降[0-0-0-15]と、それぞれいまひとつ。今年はカリオストロやヤマカツマーメイドを中心視すべきでしょう。

 3レース目の金鯱賞(中京11R)は中長距離向きの実績馬が優勢。「“JRA、かつ2000m以上、かつ重賞のレース”において優勝経験のない馬」は2017年以降[0-1-1-17]とやや苦戦していました。さらに「前走の条件がGI以外、かつ前走の4コーナー通過順が4番手以下だった馬」は2017年以降[0-0-1-19]、「前走の距離が2000m未満だった馬」は2017年以降[0-1-0-13]、「調教師の所属が美浦だった馬」は2017年以降[0-0-0-8]と、いずれもあまり上位に食い込めていません。これらの傾向から強調できるのはサートゥルナーリアくらい。素直に信頼して良いと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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