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【阪神大賞典】対照的な脚質の2頭が見ごたえのあるレースを演出する

  • 2020年03月20日(金) 18時00分

ゴール前で合流するシーンを期待


 阪神大賞典はキセキとユーキャンスマイル、2頭の対照的な脚質の馬が人気を分けそうだ。

 キセキは有馬記念で予想外の戦法となったが、この距離でこの頭数ならば行ったほうが堅いような気はする。気性面の問題などもあるがかつて乗っていた川田騎手だし、差し遅れるよりは納得のいく競馬ができるように思える。

 ユーキャンスマイルは末脚に賭けるしかないだろう。長いところを走ってもしっかりとした末脚を使えるのが強み。この2頭がゴール前で合流する形になると、見ごたえのあるレースになる。

 ボスジラは2〜3歳春には期待に応えられずにいたが、ぐっと良くなってきた。ディープインパクト産駒だけに実はステイヤーだったということは十分にありうる。この馬あたりが勝つと天皇賞・春に一枚タレントが加わって楽しくなる。

 メイショウテンゲンは長距離重賞を4、2着しての参戦。上がりの脚を比べてはユーキャンスマイルに勝てないので、泥仕合のような消耗戦になってこそかと思う。

 タイセイトレイルはJCを除けば堅実な内容。このところ差しというか追い込みに構えているが、今回のメンバーだと以前のように好位に行っても面白いかもしれない。

 メロディーレーンはそのキャラクターからどうしても人気になってしまう。菊花賞5着はあるがその後の2戦を見ると別定GIIではまだ狙いづらい。無粋な馬券派としては心を鬼にして無印というのが個人的見解だ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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