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スプリングSは前走の内容や血統で絞り込みたい

  • 2020年03月21日(土) 20時00分
 先週3月15日のWIN5は180万4050円の配当で決着。中盤までは比較的順当な決着が続いたものの、4レース目のフィリーズR(阪神11R)を単勝オッズ13.8倍(5番人気)のエーポスが、5レース目のアネモネS(中山11R)を単勝オッズ17.9倍(6番人気)のインターミッションが制したことで、やや高めの金額となりました。

 変則3日間開催となった今週末は金曜の3月20日にもWIN5が発売され、5209万8250円の高額配当が飛び出しています。4レース目の終了時点で残り票数は443票でしたが、5レース目のフラワーC(中山11R)を単勝オッズ79.3倍(12番人気)のアブレイズが制し、最終的な的中票数は5票どまりでした。

 なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は、3月15日が約336万円、3月20日が約1億2349万円。両日とも実際の配当はその半分程度で、的中させた方にとってはやや残念な結果だったかもしれません。3月15日は3レース目の金鯱賞(中京11R)を単勝オッズ1.3倍(1番人気)のサートゥルナーリアに絞って的中させた方が思いのほか多かった模様。3月20日は発売金額が3億7991万1300円と通常よりだいぶ少なかったので、組番ごとの人気に偏りがあったのでしょう。

 明日3月22日のWIN5は総出走頭数が63頭、総組み合わせ数が28万1600通り(土曜12時現在)。総組み合わせ数はかなり少なめで、的中させやすい回と言えます。

◆阪神大賞典は実績と距離適性がポイント

 1レース目は4歳以上2勝クラスの鎌ケ谷特別(中山9R)。ここ2戦連続で2着となっているアビームらが注目を集めそうです。

 2レース目は4歳以上3勝クラスのなにわS(阪神10R)。実績上位のアーバンイェーガー、4歳のシャドウハンターあたりが上位人気グループを形成するでしょう。

 3レース目は4歳以上3勝クラス、ハンデキャップ競走の韓国馬事会杯(中山10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 4レース目は4歳以上GIIの阪神大賞典(阪神11R)。土曜12時の時点ではキセキに支持が集まっており、ユーキャンスマイルが続いていました。

 5レース目は3歳GIIのスプリングS(中山11R)。こちらは土曜12時の時点だとヴェルトライゼンデが人気の中心となっていて、サクセッション・ファルコニアが続いています。

[伊吹式WIN5ランキング 2020年03月22日版]

1位 中山11R 3.ヴェルトライゼンデ
2位 阪神11R 6.メイショウテンゲン
3位 中山9R 6.アビーム
4位 阪神10R 13.ロンドンテソーロ
5位 中山10R 10.カナシバリ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山10R 16.ロードアクシス
7位 中山10R 2.メイクハッピー
8位 阪神10R 15.マイネルオスカル
9位 中山9R 3.クラヴィスオレア
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 阪神11R 9.キセキ
11位 中山11R 5.ファルコニア
12位 中山10R 3.ダイシンインディー
13位 阪神10R 11.シャドウハンター
14位 中山9R 11.ユナカイト
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 阪神11R 10.ユーキャンスマイル
16位 中山11R 9.サクセッション
17位 中山10R 1.ラージヒル
18位 中山10R 7.キャンディスイート
19位 阪神10R 1.アヴァンティスト
20位 阪神10R 16.ロイヤルパールス
21位 阪神10R 7.アサケパワー
22位 中山9R 5.エメラルスター
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 中山9R 9.ミモザイエロー
24位 阪神11R 3.ムイトオブリガード
25位 阪神11R 5.タイセイトレイル
26位 中山11R 7.ガロアクリーク
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目のスプリングS(中山11R)は直近のレース内容を素直に評価したい一戦。「前走の着順が5着以下だった馬」は2014年以降[0-0-0-20]、「前走の条件が“JRAのレース"、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が4位以下だった馬」は2014年以降[1-0-1-28]と苦戦していますから、それぞれ評価を下げたいところです。なお「“JRA、かつ1600~1800m、かつ重賞のレース"において4着以内となった経験がない、かつ父がサンデーサイレンス系以外の種牡馬だった馬」は2014年以降[0-0-0-25]と、上位に食い込めていません。今年は1600~1800mのJRA重賞で善戦したことのある馬がいないので、父にサンデーサイレンス系種牡馬を持つ馬が有力と見て良さそう。ファルコニアあたりも面白そうですが、やはり基本的にはヴェルトライゼンデを重視すべきでしょう。

 4レース目の阪神大賞典(阪神11R)は距離適性の高い実績馬が優勢。「“JRA、かつ2200m以上、かつ重賞のレース"において3着以内となった経験のない馬」は2014年以降[0-0-0-23]でした。また「“前年以降、かつJRA、かつGIのレース"において11着以内となった経験がない、かつ前走の着順が4着以下だった馬」は2014年以降[0-0-1-26]。ビッグレースを主戦場としてきた馬や前走好走馬はそれなりに信頼できます。阪神芝内回りと言う舞台設定も加味すると、今年はキセキやメイショウテンゲンが楽しみです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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