毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
中山も阪神同様にAコース使用4週目。ただ前週に雨(雪も)の影響をかなり受け、内寄りの傷みは阪神以上に進んでいる。内寄りを粘り込むには相当の力がいる状況。3日間開催の最終日とあって、さらに「中~外差し傾向」が進展しそうな気配。
土曜は、芝競走は4鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「1番手、3番手、5番手、1番手」。これだけを見ると、阪神同様に先行勢有利に映るが、ゴール前の脚勢は中~外を通る馬が目立っている。
9R・黄梅賞(1600m)は中団から進出した1番人気クロノメーターがゴール寸前で届いた。先に抜けたカフェサンドリヨンの勝ちパターンにも映ったが、きっちり捉えた形。
10R・館山特別(2000m)は6番手追走の3番人気トーセングランが外から綺麗に差し切った。逃げたダディーズマインドは前半5F60秒7の絶妙ペースだったが、それでも粘れないのは内寄りの傷みが微妙に進んでいる影響か。
スプリングSは基本的には先行馬優位の内回り1800mを使用。少しでもペースが緩めば先行勢が残るシーンもあるが…。差したいヴェルトライゼンデには理想的な芝状況に映る。