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例年とは異なる馬場設定の高松宮記念

  • 2020年03月24日(火) 18時00分
馬場虎太郎

大波乱となった昨年の高松宮記念を制したミスターメロディ(c)netkeiba.com


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 昨年の高松宮記念は「稍軽い」馬場コンディションで行われ、トラックバイアスは「超内有利」。

 2枠から先行したミスターメロディ、セイウンコウセイが1、2着。3着は4枠から道中で内を追走して差してきたショウナンアンセム。先行、内を通った馬が極端に恵まれて、3連単は449万馬券の大波乱。

 中京競馬場の芝は2016年の春開催後に路盤改修が行われた。路盤改修された2017年以降の高松宮記念は、2017年と2018年が「稍重い」馬場コンディション。2019年は路盤改修後の高松宮記念としては初めて「軽い」馬場コンディションで行われた。これも波乱の要因となった。

 しかし、今年の高松宮記念も昨年までの同時期の馬場コンディションはあまり参考にならない。昨年と今年では、中京競馬場の開催スケジュールが大きく異なるからだ。

 今年の中京は1月の開催が行われていない。加えて、過去3年は6日間開催の最終日に行われていた高松宮記念が6日目と7日目の間に1週挟んだ8日間開催の最終日に変更。

 6日間開催の時にはBコース替りの初週だったが、8日間開催になったことでBコース使用の2週目。さらに週末の天気予報も悪い。雨の影響を受ければ「重い」馬場コンディションになることも想定される。例年とは全く異なる馬場コンディション、状況になることも考えられる。この場合、過去の高松宮記念の傾向は意味がない。前日や直近の傾向を重視するべきだ。

 現時点(月曜)で馬場コンディション、状況を予測することは困難なため、今、コラムを書いている段階では、前哨戦でトラックバイアスに恵まれず力を出しきれなかった馬を推奨する。(最終的な予想はウマい馬券をご参照いただきたい)

馬場虎太郎

阪急杯で不利があり、力を出し切れなかったダイアトニック(c)netkeiba.com


 高松宮記念の主要な前哨戦は、オーシャンステークスと阪急杯。

 オーシャンステークスはトラックバイアス「前有利」。勝ったダノンスマッシュは1番人気。2着のナックビーナスは3番人気。離れた3着に2番人気のタワーオブロンドン。

 タワーオブロンドンは脚を余したが、この馬本来のポテンシャルを考えると、それ以上の凡走をしている。「馬場の不利」よりもシーズン緒戦の休み明けで状態面が整っていなかった影響が大きい。トラックバイアスの「不利」によって上昇する馬は見当たらない。

 阪急杯はトラックバイアス「超差し有利」。後方待機の二桁位置取り馬が恵まれたレース。阪急杯で先行した馬は不利。上昇を狙える。

 ダイアトニックは序盤から先行争いに加わり、最初のコーナーは4番手で通過。最終コーナーから直線にかけては前の馬がバテていたため、ゴチャついて力を出せなかった。展開に加えて、スムーズさを欠いた不利もあった。私の判定では、不利がなければ1馬身以上は抜けることも可能だったと判定した。

 ダイアトニックは阪急杯前のGI以外の重賞では2着、1着。阪急杯も仮に不利を受けずに勝っていたら、人気が加速していたはず。だが、実際には降着もあり、近2走は2着、3着。着順の印象は地味だ。

 2走前の京都金杯もトラックバイアス「内有利・前有利」と判定した内を通る馬、先行が恵まれたレース。トラックバイアスの不利を受けていた。近走の着順の見た目以上に高い能力を持つ馬で、配当妙味は高い。当日のトラックバイアスがこの馬にとって不利にならなければ、チャンスは十分にある。

殿堂入り予想家となった馬場虎太郎の高松宮記念の予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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