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【高松宮記念】パワーや持続力血統が優勢

  • 2020年03月27日(金) 19時00分
その日の注目レースと狙い馬を網羅した亀谷敬正の「血統ビーム激走メモ」を発売!
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非サンデー系の中でもあの血統に注目!


 過去5年の高松宮記念は父サンデーサイレンス系が31頭出走。父ミスタープロスペクター系は30頭出走。出走数はほぼ同じ。

 そして、馬券になった馬は父サンデーサイレンスは0勝。3着内数は3頭。複勝率10%。ミスプロ系は2勝。3着内数は7頭。複勝率23%。

 出走数がほぼ同じにもかかわらず、馬券圏内の頭数、回収率はミスプロ系がサンデー系を圧倒しています(各出走馬の系統はスマート出馬表にて無料で参照できます)

 また過去5年の高松宮記念は馬場状態も決着タイムもかなり異なっていますが、年を問わずミスプロ系がサンデー系より優勢。

 日本の競馬でサンデー系が主流なのは、マイル〜中距離での直線スピード勝負が多いから。高松宮記念が父サンデー系よりも非サンデー系、特にミスプロ系が強いのは日本の主流の能力とは反対方向とも言える持続力やパワーが要求されやすいからでしょう。

 今年の高松宮記念も非サンデー系。なかでもミスプロ系の持続力とパワーに優れたタイプが優勢になりそう。

 ダイアトニックは父がミスプロ系のロードカナロア。自身も当レースを優勝したスプリント王者。管理するのは安田隆行厩舎。父ロードカナロアも管理。他にもカレンチャンなど幾多の名スプリンターを管理した名調教師。ロードカナロアをスプリンターに育て上げる手腕も超一流。「血を育むのは人」ですから、このレースでは特に心強い調教師。

 母はアルパインスイフトの牝系。同牝系の仔にニシオセーラム、ショーザランニング。いずれも芝1200mのオープン実績馬。ニシオセーラムは父ホワイトマズルながらスプリンターになってしまったように、スプリント力の強い牝系で距離短縮は歓迎。

 モズスーパーフレアは父も母父も「米国型」。父スパイツタウンの産駒に快速馬マテラスカイ。なおJRAのダートの1200m、1400mのレコードはスパイツタウンと同系のゴーンウェスト系の産駒。母父ビロングトゥミーはダンチヒ系。JRAの芝1200、1400mのレコードはダンチヒ産駒。快速決着の申し子。

 実は同馬は昨年も高松宮記念に出走していますが、レース前の予想記事では「適性はぴったりだが、血統的に力を出せないローテーション」ということで評価しませんでした。(本命は勝ち馬のミスターメロディ)

 モズスーパーフレアは米国型ダンチヒの影響で反動が出やすい血統。休み明けで激走する代わりに、間隔を詰めてレースを使うと反動で走れない傾向の馬。昨年は3週前のオーシャンSを休み明けで圧勝。その後中2週で高松宮記念に出走。これでは適性が合っていても走ることはできません。今年は休み明けでの出走。血統面からのコンディション評価は昨年よりも上です。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の高松宮記念予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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