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高松宮記念は枠順や馬格が明暗を分けそう

  • 2020年03月28日(土) 20時00分
 先週3月22日のWIN5は4586万9740円の高額配当決着。5レース目のスプリングS(中山11R)を単勝オッズ16.6倍(6番人気)のガロアクリークが制すなど、波乱が続きました。なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約2514万円。実際の配当はその約1.8倍だったわけですから、的中票を持っていた(最大)10名の皆さんは「こんなにつくのか」と驚かれたのではないでしょうか。

 ちなみに、その前回3月22日と前々回3月20日は、単勝1番人気馬がすべて2着以下に敗れています。前々週の3月15日を含めた過去3回まで集計対象を広げても、単勝オッズ5倍未満の支持を集めたうえで勝ち切ったのは、3月15日の金鯱賞(中京11R)を制したサートゥルナーリアだけ。今週から本格的な春のGIシーズンへと突入していくわけですが、この不穏な流れがどんな結果に繋がっていくのかと想像すると、ある意味楽しみで仕方ありません。

 明日3月29日のWIN5は総出走頭数が79頭、総組み合わせ数が95万8464通り(土曜12時現在)。このまま出走取消等がなければ、総出走頭数・総組み合わせ数とも年明け以降では最多です。

◆マーチSは前走の内容と馬格を素直に評価したい

 1レース目は4歳以上3勝クラスの船橋S(中山10R)。前走の北九州短距離Sで2着となったメイショウキョウジに支持が集中するでしょう。

 2レース目は4歳以上3勝クラス、ハンデキャップ競走の名古屋城S(中京10R)。休養明け2戦目のグレートタイム、4歳のマッスルビーチあたりが注目を集めるのではないかと思います。

 3レース目は4歳以上オープンの六甲S(阪神11R)。重賞ウイナーのサトノアーサー・サトノフェイバーらが上位人気グループを形成しそうです。

 4レース目は4歳以上GIII、ハンデキャップ競走のマーチS(中山11R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 5レース目は4歳以上GIの高松宮記念(中京11R)。土曜12時の時点ではグランアレグリア・ダノンスマッシュ・タワーオブロンドンの3頭が人気を集めていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2020年03月29日版]

1位 中京11R 9.タワーオブロンドン
2位 阪神11R 10.サトノアーサー
3位 中京10R 14.マッスルビーチ
4位 中山10R 13.メイショウキョウジ
5位 中山11R 12.ワイルドカード
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山11R 14.メイショウワザシ
7位 中山11R 2.クリンチャー
8位 中山10R 7.ブリッツアウェイ
9位 中京10R 2.グレートタイム
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 阪神11R 12.サトノフェイバー
11位 中京11R 8.グランアレグリア
12位 中山11R 10.スワーヴアラミス
13位 中山10R 15.ビリーバー
14位 中京10R 8.ゲンパチルシファー
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 阪神11R 2.ウーリリ
16位 中京11R 1.ステルヴィオ
17位 中山11R 16.アシャカトブ
18位 中山11R 8.コマビショウ
19位 中山10R 1.ホープフルサイン
20位 中山10R 6.ブライティアレディ
21位 中山10R 11.ニシノキントウン
22位 中京10R 13.チャチャチャ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 中京10R 9.オーヴェルニュ
24位 阪神11R 11.アイスストーム
25位 中京11R 3.ダイアトニック
26位 中京11R 6.ダノンスマッシュ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の高松宮記念(中京11R)は枠順が最大のポイント。「馬番が10〜18番だった馬」は2016年以降[0-0-0-36]なので、内寄りの枠に入った馬を重視すべきでしょう。また「前走の馬体重が480kg未満だった馬」は2016年以降[0-0-1-22]、「馬齢が7歳以上だった馬」は2016年以降[0-0-0-24]。馬格のない馬や高齢馬も評価を下げるべきだと思います。注目はやはりタワーオブロンドン。休養明けの前走は度外視できますし、このレースが合っていそうなタイプです。

 4レース目のマーチS(中山11R)は基本的に前走好走馬が強いレース。「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.5秒以上、かつ前走の4コーナー通過順が2番手以下だった馬」は2015年以降[0-0-1-43]と苦戦していました。また「前走の馬体重が500kg未満だった馬」も2015年以降[0-1-1-26]と勝ち切れていません。今年のメンバー構成なら、クリンチャー・メイショウワザシ・ワイルドカードあたりを高く評価すべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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