(C)netkeiba.com
1着入線だった15番人気馬クリノガウディーの降着という衝撃の結果…。
ゴール前「ああッ」と色んな意味で声を上げてしまいました。
結局、繰り上りの1着となったのは9番人気モズスーパーフレア。
同馬は本命にしたダノンスマッシュより高い「距離値」116を持つ馬でした。でも無印…(落胆)。2着となった△グランアレグリアは「前走値」119で1位。3着となる☆ダイアトニックは「平均値」113で1位。それぞれ項目のトップ馬をシンプルにマークしていれば正解だったというのが今回のオチ…。
この気持ちをどう消化したらいいのか。まだモヤモヤしております。
【検証ナンバー231】
サンプルレース名/2020年3月29日(日)中京11R・高松宮記念(GI)芝1200m
【レース前状況】
目まぐるしく変わる週末の天気。雨の止んだ中京競馬場・芝もメイン時では重馬場となった。上位3頭が競うような人気となり、最終的に1番人気になったのはタワーオブロンドン(福永)。昨年秋の『スプリンターズS』王者が2つめの短距離冠を手にするのか。2番人気は前走『オーシャンS』で勝っているダノンスマッシュ(川田)。3番人気に前走で圧倒的強さを魅せたグランアレグリア(池添)。だが距離短縮がどう出るのか。4番人気にも同距離初となるダイアトニック(北村友)。人気は以下、モズアスコット(デムーロ)、セイウンコウセイ(幸)、ステルヴィオ(丸山)と続いていた。
【レース結果】
1着モズスーパーフレア 牝5(9番人気)松若
2着グランアレグリア 牝4(3番人気)池添
3着ダイアトニック 牡5(4番人気)北村友
【払い戻し】
単勝 3220円
枠連 2300円
馬連 9150円
馬単 2万6540円
3連複 2万2830円
3連単 21万7720円
クリノガウディーの激走は平均値が予測していた?
やはり衝撃だったのはノーマークだったクリノガウディーが1着に入線したことだろう。ゴール前、声が出てしまったのも「しまった!」という意味が含まれていた。もちろん馬券に含めていなかったこともあるのだが、同馬は4歳としては上々の数値を持っていたからである。
平均値ではグランアレグリアと同じ109。圧倒的な勝ち方をしているグランに比べれば勝ちきれない地味さはあるが、能力の片鱗は見せていたわけだ。重馬場が味方したかもしれないが、初経験の芝1200mであそこまで能力を出せるのはビックリした。
とはいえ「平均値順」で推していかない限りクリノガウディーは押さえられなかったのも事実。まあ降着したのでなんとも難しい総括となるが、先週『阪神大賞典』同様に「指数に特徴ある4歳勢」が馬券圏内に食い込んだことは認識しておきたい。
さてその降着のおかげで1着になったモズスーパーフレア。
昨年○対抗に推して15着に負けていた馬の逆襲となったわけだ。
それぞれ項目トップ馬買っていればカンタンに獲れた?
昨年、モズスーパーフレアを対抗○に推した理由は「前走&前々走を距離値116で連勝していたから」。だが結果は2番人気の15着だった。「馬番15番という外枠が響いた?」という感じもあったので、それ以上外の16番枠ならばとノーマークにしてしまったのが今年。
ところが同馬が持っていた「同距離」116は、この出走メンバー中ではナンバーワン実績。「いやいや、内枠引いて距離値114のダノンスマッシュのほうがいいでしょ」と思った自分がかなり恥ずかしい。
予想コラムにも書いたが「それぞれの項目のトップ馬」というのは、このレースではそれなりに機能するというのが結果となった。
今年。まず「距離値トップ(116)馬」に◎本命印。「前走値トップ(119)馬」に○対抗印。そして「平均値トップ(113)馬」に▲を打っていれば、◎モズスーパーフレア⇒○グランアレグリア⇒▲ダイアトニック。そのまんまズバリ獲れていたのが今年の『高松宮記念』である。
ある意味これはタイム指数使いの正攻法。
重馬場適性云々とか、内枠重視とか、まったく考える必要はなかった。
【今週の教訓】
●『高松宮記念』はそれぞれ項目のトップ馬は重視せよ!