スマートフォン版へ

【大阪杯】少頭数だが好メンバーで上位人気は混戦模様

  • 2020年04月03日(金) 18時00分

昨年の印象は悪いが着順ほど負けていない


 頭数的にはちょっとさびしいが、タイトルホルダーもいるしまずまずのメンバーとなった今年の大阪杯。上位人気勢とその他の間にはオッズの断層ができそうだが、前者の中では人気割れもしそうだ。

 ブラストワンピースは昨年1番人気6着の印象が悪いかもしれないが、当時はペースの上がったところで大外を回るという最悪の形になった。それで0.3秒差なら、今年の頭数で内枠ということを考えると連対くらいは可能なはず。騎手、種牡馬ともコース相性が良いのはセールスポイントだ。

 ラッキーライラックは香港ヴァーズ、中山記念の内容からも牡馬を相手に走ることは問題ない。一昨年の大阪杯を大捲りで制したデムーロ騎手というのも魅力。完全復活していることは間違いないので、ここも期待できそうだ。

 ダノンキングリーは脚質の自在性が魅力だが、それが仇となって取った位置取りと有利な位置取りが一致しないことだけが怖い。1800mのほうが安心して見ていられる面はあるが、皐月賞やダービーの内容からも2000mで極端に弱まることはない。個人的には強気の位置取りでいってくれれば良い結果に繋がると考えている。

 クロノジェネシスはタフな競馬をした京都記念の反動さえなければここでも上位争いが可能。とにかく安定している馬なので掲示板をはずすことは考えられないが、極端に速い時計での決着になると、対応力があるのかどうか問題になってくる。

 ワグネリアンは昨年のこのレース3着、前走はJC3着なのに目立たない感じになっているので、馬券的には逆に妙味があるかも。若いときにくらべて持続力型にシフトしている印象があるので、前半はある程度流れてくれたほうがいい。

 人気薄から1頭挙げるとしたらステイフーリッシュ。このメンバー構成だと、位置が取れる馬はやはり怖い。ただ勝ちきるところまではイメージしづらく、3着ヒモ荒れ候補というところだろう。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング