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【大阪杯】サンプル数は少ないが前有利の傾向か

  • 2020年04月04日(土) 19時00分
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

 中山も阪神も芝のコース運用は同じ。先週までAコース、今週からBコースとなっている。ただ先週までに開催日に雨の影響を受けたかの差があり、中山と阪神の芝状態は微妙に違う。中山は内3m地点に柵の設置をしたが、傷んだ内寄りを全てカバーできず、ラチ沿いは見た目にも傷んでいる。

 対照的に阪神はこれまでの開催日に雨の影響が少なかったことで、中山より芝状態はいい。内ラチ沿いの経済コースを通る利がある。ちなみに土曜は、芝競走は3鞍施行(障害レースは除く)。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「6番手、3番手、3番手」。サンプル数が少ないのが少々ネックだが「前&内有利」の気配は漂っていた。

 大阪杯と同じ内回り2000mで行われた10R・明石特別が参考になりそうだ。最終4コーナー2番手から早めに内ラチ沿いに寄せたエイシンルカーノが2着粘り込み。4コーナー3番手のショウナンバルディは外に出さず、馬群をさばいて抜け出して1着。1番人気アドマイヤジョラスは4コーナー9番手から追い込んだが3着まで。典型的な「内&前有利」の競馬。勝ち時計1分59秒7は2勝クラスとしては速い。

 日曜の阪神は引き続き好天予報。GIともなれば、まず「1分58秒台」の高速決着になる。強力逃げ馬不在だが、前に行った馬が有利になりそうな気配。前付け候補のダノンキングリーには有利な舞台設定。ただ、ブラストワンピースやラッキーライラックも現在の芝状態を意識すれば、前は欲しいところだ。結果的に外差しになってしまう馬は苦戦の可能性が大。速い時計への対応力もポイントになる。

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

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