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【桜花賞】外有利のトラックバイアスが発生しそう

  • 2020年04月07日(火) 18時00分
馬場虎太郎

昨年は4枠8番のグランアレグリアが優勝(c)netkeiba.com


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 阪神芝は先週からBコース替り。今春開催のなかでは週末の天候も良好。路盤の状態が良いため、日曜は私独自の馬場判定では軽い馬場コンディション。

 外回りの多頭数で行われた4R、10Rはトラックバイアス「外有利」。軽めの馬場コンディションで行われた際の阪神芝外回りでは発生しやすいトラックバイアスだ。さらに、内回りで行われたメインレースの大阪杯もトラックバイアス「外有利」と判定した。

 実際のコース取りだけならば、勝ったラッキーライラック、3着のダノンキングリー、人気薄ながら4着に健闘したカデナが勝負どころで最内追走。たしかに、直線だけは内を回った馬が有利に見えるかもしれない。しかし、名前を挙げた3頭は全て5枠より外の「外枠」だった。そして、このレースは4枠より内の内枠だった馬が軒並みパフォーマンスを落としている。

 最内枠だったロードマイウェイは6番人気で最下位に凡走。2枠のサトノソルタスは10番人気で10着。3枠のブラストワンピースは3番人気で7着。4枠のワグネリアンは5番人気で5着。内枠の上位人気馬はすべて人気を裏切った。レースをみても、内枠の馬がスムーズさを欠いている。外枠の馬が思い通りのポジション、コース取りでレースを運ぶことができていた。

 外を通ったとしてもスムーズに運べることのほうが有利。大阪杯で内と位置取りにこだわりすぎて能力を発揮できなかった馬がいたことを見れば、わかりやすいのではないか。

 今週も週中、週末ともに良好な天気予報。先週と大差ない馬場コンディションになることが想定される。

 近年の桜花賞では2019年や2016年と近い馬場コンディション、状況になりそう。2019年はトラックバイアス「外有利」。2016年はトラックバイアス「外有利・超差有利」と判定。この2回では6番人気以下で3着内に好走したシゲルピンクダイヤ、アットザシーサイドの2頭がどちらも5枠より外から最初のコーナーを二桁位置取りで通過。

 内回りの大阪杯ですら「外有利」だった今年は、2019年や2016年と同等かそれ以上に顕著なトラックバイアスが発生する可能性もある。末脚のしっかりしたタイプ、そのなかでも外枠の馬を狙いたい。

馬場虎太郎

前走優秀なパフォーマンスを示したデアリングタクト(c)netkeiba.com


 デアリングタクトの前走はエルフィンステークス。トラックバイアス「外有利・差し有利」と判定する今回と似たような状況で6枠から後方追走し、4馬身差の圧勝。当時の京都芝は馬場コンディション「標準」。3歳牝馬にとっては決して走りやすい馬場の状態ではなかったにも拘わらず、勝ちタイムはエルフィンステークス史上最速となる1分33秒6。

 単純な比較をするべきではないものの、2位は後にGIを6勝するウオッカが記録した1分33秒7。3位は後に桜花賞を制するマルセリーナだが、1分34秒4。GI馬とすら大きな差がある。トラックバイアスに恵まれた面はあったにしても、まだ余力すら感じさせる非常に優秀な内容。

 今回も前走時と似たような「外有利の」トラックバイアスが想定される。新馬戦から一気に道中の追走と決着タイムが速くなったエルフィンステークスでパフォーマンスを上げていることから、軽めの馬場コンディションになってもペースに戸惑ってパフォーマンスを下げる心配は少ない。

 ただし、デアリングタクトは内枠に入った場合は、割引が必要。トラックバイアスが外枠有利になりやすいことに加え、この馬自身にとっても能力を発揮するのに、内枠は不利。

 新馬戦は3枠からのスタート。終始馬群の中を追走し、直線も半ばまで包まれたまま。外へ出すと一瞬で突き抜け余力もあったが、このレース単体のパフォーマンスとしては評価できるものではなかった。

 エルフィンステークスは6枠からのスタート。馬群の外側で終始前に壁のないスムーズな追走ができたことにより、優秀なパフォーマンスを示した。

 枠順と土曜の馬場状態を見た上での最終予想は「ウマい馬券」を参考にしていただきたい。

 殿堂入り予想家となった馬場虎太郎の桜花賞の予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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