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【皐月賞】重い馬場と軽い馬場で傾向が大きく異なる

  • 2020年04月14日(火) 18時00分
馬場虎太郎

昨年は断然人気のサートゥルナーリアが勝利(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


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 路盤が改修された2015年以降の皐月賞は連続開催の最終週に行われるにもかかわらず、良好な馬場状態で行われることが多い。

 私が独自に判定する馬場コンディションでは「重い馬場」だったのは2018年のみ。それ以外の2015年、2016年、2017年、2019年の4回は「稍軽い〜標準」の間で行われている。

「稍軽い〜標準」で行われた4回で特徴的なのは、直線が短いにもかかわらず「末脚」が発揮しやすいトラックバイアスになること。

 3着内に好走した12頭のうち最初のコーナーを3番手以内で通過していた馬が2頭。対して、「二桁位置取り」馬が4連対している。

 ただし、重い馬場で行われた2018年はトラックバイアス「前有利」。最初のコーナーを5番手以内で通過した馬が1〜3着を独占して波乱の決着。末脚勝負の馬には不利な馬場。「稍軽い〜標準」とは逆のトラックバイアス。

 今年は月曜の雨量が多く、週末も不安定な天候。現時点(月曜)で当日の馬場状態を予測することは難しい。現時点では馬場コンディションを問わず走りやすい馬を推奨する(最終予想はウマい馬券を参照)。

馬場虎太郎

朝日杯FSから直行で挑むサリオス(c)netkeiba.com


 サリオスはここまで3戦3勝。GI勝ちもある。戦ってきたメンバーのレベルは今回に比べれば低いが、前走の内容は価値が高い。

 前走の朝日杯フューチュリティステークスはトラックバイアス「超差し有利」と判定。600mの通過が33.8秒とスプリント戦並みの超ハイペース。前半の流れにのった馬たちは軒並み大敗。2〜6着は二桁位置取り馬。後方待機馬が恵まれたレースだった。

 しかしサリオスは3番手で追走して2馬身半差をつける完勝だった。厳しい展開にもかかわらず、圧倒的な能力差を示した。

 デビューからの2戦、新馬戦とサウジアラビアロイヤルカップはどちらも道中スローの上がり勝負。少頭数だったことによって自分のリズムでスムーズな加速ができ、結果は楽勝だったが、素軽さには欠けており、反応が速いタイプでもない。

 本質的には前走のように前半から流れにのって、早仕掛けで粘り込むような形の方が向いている馬だ。皐月賞の有力馬は末脚に優れた馬が多い。サリオスは先行馬。先に書いたように2018年のように重い馬場コンディションは先行馬が有利になりやすいため、重い馬場は有利。

 軽い馬場コンディションになった場合は、他の有力馬も力を発揮しやすいが、サリオスも力は発揮できる。芝1600mを速い時計で走ることができる絶対的なスピードの裏付けがあるからだ。ハイペースで流れに乗る能力にも優れている。

 殿堂入り予想家となった馬場虎太郎の皐月賞の予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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