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【津村明秀×藤岡佑介】第5回『尊敬するノリさんからの叱咤激励 “お前に足りないのは自信だ”』

  • 2020年04月22日(水) 18時02分
with 佑

▲津村騎手に変化をもたらした、ノリさんとの秘話とは…? (C)netkeiba.com


津村騎手との同期対談も、いよいよ今回が最終回です。ふたりが共通のテーマに掲げるのが「GIを勝つこと」。佑介騎手は自身2度目の、津村騎手は悲願の初GIを手繰り寄せるため、腕と頭も使って戦略を考えています。

高いモチベーションを維持している津村騎手にとって、いまとても大きいのが、横山典弘騎手の存在だと言います。ノリさんが津村騎手にもたらしたものとは? そして最後には、ホストの佑介騎手が思わずジーンっとなる、うれしい言葉も飛び出して…!

(取材・構成=不破由妃子)

※この対談は先月12日(木)に実施しました。十分な換気のもと、騎手とスタッフは距離を保って行っております。


「藤岡は昔からホントに頭がいい」


──昨年あたりからローカルではなく中央での騎乗が増えていますよね。やはりGIに向けた戦略のひとつですか?

津村 はい。今年からは完全に本場(中央開催)にシフトするつもりです。大きいレースで依頼をもらうためには、やっぱり普段からこっちで乗っておかないとと思って。

佑介 一時的に成績は下がるかもしれないけど、GIを勝つためには必要な決断だよね。

津村 うん。今まで俺にはそういう覚悟がなかったんだと思う。逆のパターンだけど、年明けに藤岡は言ってたよね、「今年の春につなげるために、(1回)小倉でたくさん勝つんだ」って。

 それを聞いて、すごいなと思った。そういう戦略を立てることもそうだけど、実際に開催リーディングを獲ったこともすごい。

佑介 開催が6週あったから、そこで勝ち星を稼いでリーディングの順位を上げておきたかった。

津村 GIでジョッキーが決まっていない馬がいれば、絶対にリーディング上位から声が掛かるもんね。だから、藤岡のそのプロセスはすごいなと思った。昔からホントに頭がいいんだよなぁ。

佑介 今は若い子もたくさん勝つからねぇ。目立つためには、そういう戦略も必要かなって。

with 佑

▲「勝ち星を稼いでリーディングの順位を上げる…そういう戦略も必要かなって」 (C)netkeiba.com


津村 とくに関西の若手はすごい勝つよね。

佑介 うん。だってみんな上手いもん。年明けの小倉もさ、確かに勝ち星を稼ぎたくて行ったけど、若手もめっちゃ勝ってたし。

津村 今はローカルも厳しいよねぇ。それは俺もわかってる。そんななかで、よくあれだけ勝ったよ。

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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