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【マイラーズC】開幕週の割には内&前有利という印象はない

  • 2020年04月25日(土) 19時00分
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

 京都は2月23日以来、約2カ月ぶりの開催。1〜2月の冬開催は京都記念当日など雨の影響を受けた日も多く、シリーズを通して全体的に重めで時計が掛かる状態が続いていたので、芝状態がどうなっているかは注目された。

 ちなみに金曜に更新されたJRAホームページでは「野芝、洋芝ともに順調に生育していますが、向正面直線および正面直線に傷みが残った状態」と紹介されている。ただ、見た目の印象では例年の春開幕週ほどではないにしても、芝状態は良く、時計もまずまず出ていた印象だった。

 土曜は、芝競走が6鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「4番手、3番手、5番手、3番手、7番手、9番手」。好位勢の活躍が目立ったが、逃げ切りはなく、内&前有利という印象もない。むしろ、高額条件では差しも利いていた。

 マイラーズCと同舞台で行われた古馬2勝クラスの10R・六波羅特別(芝1600m)は最終4コーナーでイン7番手にいた5番人気ステイオンザトップが上がり3F32秒9で一気。道中超スローだったこともあるが、冬開催とは違う決め手が生きる舞台設定。11R・彦根S(芝1400m)は15番人気ラセットが4コーナー9番手からビックリ仰天の一気。こちらは上がり3F33秒4。瞬発力で制した形だ。種牡馬的にはダイワメジャー2勝、エピファネイア、キズナ、ステイゴールド、モンテロッソが各1勝と極端な偏りはなかった。

 マイラーズCはS〜Mペース想定。瞬発力勝負になりそうな気配だ。

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

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