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【ヴィクトリアマイル】勢い止まらぬサウンドキアラ!“京都限定”を払拭した舞台裏に迫る

  • 2020年05月10日(日) 18時02分
GIドキュメント

▲京都金杯から重賞3連勝中のサウンドキアラ (C)netkeiba.com


京都コースで6勝。今年に入って京都金杯、京都牝馬Sと重賞連勝をしたサウンドキアラは「京都コースが大得意」と言われてきました。しかし、京都から飛び出した前走・阪神牝馬Sも快勝。となれば、東京競馬場で行われるGI・ヴィクトリアマイルでも期待を寄せずにはいられません。

管理する安達昭夫調教師は2010年フィリーズレビューを制覇した母サウンドバリアーも管理。母娘の話や、歯がゆさを感じ続けた条件馬時代、しっかり調教をしながらも「まだ余裕がある」と獣医師に言わせるほどのタフさなど、GIを前に胸の内を伺いました。

(取材・構成:大恵陽子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。


京都巧者、しかし他場でも走れていた


――お忙しいところ、本日は電話取材にご対応いただきありがとうございます。少し間が空いてしまいましたが、阪神牝馬S制覇おめでとうございます!

安達昭夫調教師(以下、安達師) ありがとうございます。京都以外の競馬場でも勝てたので良かったと思います。これまでの6勝すべてが京都だったので、逆に言うと「京都でしか勝てないのかな」という気持ちもありました。

――安達師の中にも「京都巧者」の印象が強かったんですね。これまで走った競馬場は京都、阪神、中京、東京で、昨年のヴィクトリアマイル7着以外はすべてで4着以内を確保。とても堅実な馬ですね。

安達師 京都以外でも走れていないわけではなかったんですよね。ずっとゴール前が歯がゆくて、「もうちょっと走れていいのになぁ」と思いながらいつも見ていました。

GIドキュメント

▲サウンドキアラと母のサウンドバリアーも管理した安達調教師 (C)netkeiba.com


――2歳11月に新馬戦を勝利し、翌5月、昇級4戦目で3歳500万下(現1勝クラス)も勝ち上がりました。1走を挟んで7月の中京・有松特別は競走除外となり、その後、約半年の休養に入りました。

安達師 よく自分の後ろ脚を前脚に当てて傷めることがありました。それによる挫跖で、成長も含めて少し長く放牧に出しました。

――そこでしっかり馬体も成長できて、休み明けはプラス20kgでの出走となったのですね。

安達師 成長分だったと思います。ツメも今は装蹄師さんがぶつかっても痛くないようにエクイロックスで保護したり、考えてやってくださっているので大丈夫です。

――休養明けから2、3、2、2着で、着差もすべて2馬身半以内。5戦目で1000万下クラス(現2勝クラス)を勝ち上がりました。この頃、レース前のコメントではテンションを課題に挙げていることもありました。

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