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【ヴィクトリアマイル】見限れない前走大敗馬

  • 2020年05月12日(火) 12時00分

荒れるレースが多い中、アーモンドアイは…?


 今週のヴィクトリアマイルにはアーモンドアイが出走予定。ということは堅いのか……とも思うが、ヒモ荒れということもあるしまさかの丸荒れというのも可能性としてゼロではない。

 そもそもヴィクトリアマイルはまあまあ荒れてきたレースだ。通算の全馬ベース複回収率が110%あるのはミナレットの18番人気3着が効いているが、それはそれとして、とにかく前走大敗馬の好走が多い。14回というと馬券に絡んだ馬はのべ42頭だが、そのうち3分の1に近い13頭は前走で掲示板を外していた馬だ。

 ただ、「前走人気薄でかつ着外」という馬はさすがに来ていない。馬券に絡んだ13頭のうち11頭は前走5番人気以内。前走6番人気以下6着以下の馬は[0-1-1-56]。ちなみに例外の2頭はすでにGIで連対歴のあったデアリングハートとホエールキャプチャだ。

「前走オープン5番人気以内6着以下」の馬は[6-5-0-43]。昨年該当馬が一気に7頭も登場し(そのうちの1頭ノームコアが優勝)複勝率を下げることになったが、このタイプは14回中10回で馬券に絡んでいる(14年のみ2頭が1、2着)。09年ウオッカのようにそれが1番人気馬ということもあるが、5番人気馬2勝、7番人気の1着2着各1回、8、9番人気での2着各1回、11番人気の1着もあるので、ハマればおいしい。

 今年はアーモンドアイがこれに該当してしまう(有馬記念1番人気9着)が、ドバイ中止という特殊事情がなければ該当はしなかっただろうから、これを別にすると他の「前走5番人気以内6着以下」は4頭。アルーシャ、コントラチェック、シゲルピンクダイヤ、シャドウディーヴァでいずれも前走2ケタ着順。この4頭のいずれかを……軸にするのは怖いがヒモに入れるのも配当を伸ばすためには一案である。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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