心身ともに完成の域に達しているサウンドキアラ

　先週のNHKマイルカップ、皆さんはどのようなことを感じましたか？

　戦歴の浅い3歳馬たち。そして当日の馬場状態が先行内々有利の状況。結果、スムーズにレースを作った2頭のワンツーとなり、完全にデムーロ騎手の作戦勝ちに。

　ラウダシオンは、スタート後に一瞬掛かりそうな雰囲気はあったものの、デムーロ騎手がシッカリと折り合いをつけ2番手に。あのあたりでスタート後に少し出していった内目の馬たちは折り合い＆リズムを欠いてしまうところもありましたし、外枠の馬たちにとっては厳しい馬場条件。また2着に負けはしたもののレシステンシアの強さも改めて感じる1戦でした。

　一方、当日のパドックで心配となったのがルフトシュトローム。前回時とはまるで別馬。陣営も中間、疲れがでたとコメントされていましたが、個人的には体だけでなく心も違っていたように映りました。パドックインしてから常に怒った様子で周回。レースにおいては最後追い込んでの5着となったものの、改めて前回時の負担の大きさを感じました。よって次どのような精神状態で出走となるのか？ポテンシャルが高く私も期待をしている馬だけに、非常に気になります。

　さて今週はヴィクトリアマイルとなります。GI馬で注目となるアーモンドアイとラヴズオンリーユーはドバイ遠征帰り。しかも中止となったことで帰国前は曳き運動調整のみと、非常に厳しい状況後となります。しかしながらアーモンドアイに関しては、マイルという点からも崩れない気がします。

　さてそんな中、状態の良さで付け入る隙がありそうなのが、サウンドキアラとスカーレットカラー。サウンドキアラにおいては去年のヴィクトリアマイルは外枠もありましたし、体つきもまだまだといった様子に映りましたが、今年は盛り上がった筋肉とハツラツとした顔つきで、心身共に完成の域に達しているようなケハイ。

　またスカーレットカラーにおいても食と相談しなくなっており、シッカリと調教で攻めて中での出走。こちらも今が充実期と感じます。ただこの馬は、スタートと二の脚が速いタイプではないだけにポジション取りも含めて初コンビは容易ではないと感じるところも…。ペースにもよりますが、そこを石橋脩騎手がどうエスコートするのか？注目です。

　それでは皆さん、また来週お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。