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【京王杯SC】レコード血統が高速決着で巻き返す

  • 2020年05月15日(金) 18時00分

当レース8勝と抜群の成績の藤沢和雄調教師


 ゆるい流れになることも珍しくない東京1400mだが、NHKマイルCを筆頭に先週は大半のレースが「先行馬有利」の高速決着だった。今週から移動柵のBコースに移る。どの陣営も直線一気では苦しいと考えている。

 2018年が「34秒2-(11秒2)-34秒1」=1分19秒5のコースレコード。昨2019年も「34秒2-(11秒3)-33秒9」=1分19秒4のコースレコードだった。雨の予報は気になるが、影響が大きくなければ1分19秒台の高速決着だろう。

 連覇を狙うタワーオブロンドンは、休み明けの前々走が3着止まり。前走の高松宮記念は重馬場を苦にして12着に凡走したが、もともとこの時期から調子を上げるタイプ。珍しく長めから追った先週の動きは素晴らしかった。

 距離1400mに限れば、昨年の京王杯SCのコースレコード(JRAレコード1分19秒0と0秒4差)を中心に【3-0-0-0】。今回は巻き返せるデキに戻った。

 父Raven's Passレイヴンズパスは、欧州の芝8F以下で【5-4-1-1】のマイラーとして大活躍のあと、人気薄だった最終戦の米BCクラシック(AW10F)をレコードで快勝してみせた。その産駒のこなす距離もバラエティに富んでいる。

 その父Elusive Qualityイルーシヴクオリティは米ダートで【7-3-2-4】のあと4歳春から芝に転向すると、芝8Fを1分31秒63のレコードで独走の記録がある。

 一方、母スノーパインは2000m以上で2勝し、その半姉エルノヴァはステイヤーズS2着馬。祖母シンコウエルメスは英ダービー馬ジェネラスの半妹。

 そこでタワーオブロンドンは最初、マイルを中心に出走していたが、父母両系の意外性に富んだ特徴を集約した結果は1500m以下【6-2-2-1】。父系も母方もこなす距離の幅は広く、さまざまなタイプを送るが、タワーオブロンドンはフルにスピード能力を全開できるスプリンターとなった。

 ここまでダノンスマッシュと7回対戦し3勝4敗。2走前のオーシャンSと同じ56キロ対58キロだけにこれが1200mなら分は悪いが、1400mでは初対戦になる。東京の1400mなら逆転可能な好勝負だろう。

 藤沢和雄調教師は97年のタイキブリザードを最初に、00-01年連勝のスティンガーなど、19年タワーオブロンドンまで京王杯SCを8勝もしている。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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