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【オークス】軽い馬場を得意とする馬が巻き返す

  • 2020年05月19日(火) 18時00分
馬場虎太郎

昨年はラヴズオンリーユーがキャリア4戦目での無敗制覇となった(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


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 過去5年、オークスのトラックバイアスと馬場コンディションは以下の通り

2015年(勝ち馬:ミッキークイーン)
馬場コンディション「稍軽い」
トラックバイアス「特になし」

2016年(勝ち馬:シンハライト)
馬場コンディション「稍軽い」
トラックバイアス「特になし」

2017年(勝ち馬:ソウルスターリング)
馬場コンディション「稍軽い」
トラックバイアス「内有利」

2018年(勝ち馬:アーモンドアイ)
馬場コンディション「稍軽い」
トラックバイアス「特になし」

2019年(勝ち馬:ラヴズオンリーユー)
馬場コンディション「軽い」
トラックバイアス「超差有利」

 過去5年ともに「軽い〜稍軽い」馬場コンディション。そのうち3年は脚質、枠のトラックバイアスもみられなかった。

 どのようなペースや展開でも、直線ではしっかりした末脚を使った馬が上位に走る。先行することや道中でロスなく運ぶことによって恵まれるようなケースはほとんどない。

 先週の東京芝は先週からBコース替わり。雨が降った土曜でも、軽い馬場コンディションだったように、路盤の状態が非常に良い。

 馬場の影響によるトラックバイアスは皆無。直線で高速上がりを出すことができる。日曜メインレースのヴィクトリアマイルも、軽い馬場では歴代最強レベルのパフォーマンスを発揮していたアーモンドアイが圧勝した。今週も先週同様の軽い馬場コンディションを想定する。

 ホウオウピースフルの前走フローラステークスは開幕週で芝と路盤の状態は良かった。しかし、当日の東京は稀にみる暴風だったことで馬場コンディションは「標準」となった(私の馬場判定には、路盤だけではなく風やペースなどの影響も入る)。

 道中も淀みない流れで、直線は暴風とダートコースから飛んでくる砂を浴びながら走らされた。若い牝馬で軽い馬場を得意とするタイプの馬には厳しい馬場だった。

 ホウオウピースフルは過去の戦歴からは「軽い馬場」を得意とする馬。フローラステークスのトラックバイアスは厳しかったにもかかわらず2着に走れたのは能力が高いからだ。

馬場虎太郎

前走はホウオウピースフルにとって厳しい馬場となった(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


 ホウオウピースフルがこれまでに勝利した新馬戦と百日草特別はどちらも道中がスローの緩い流れ。特に楽勝だった百日草特別は軽い馬場コンディションの高速上がり勝負。

 6着に凡走したクイーンカップはフローラステークス同様、馬場コンディション「標準」。道中のペースも速い。道中で負荷がかかるペースや馬場が苦手とわかる。

 過去に馬場コンディション「軽い〜稍軽い」と判定した軽めの馬場コンディションで走ったのは百日草特別のみ。オークスは雨が降らない限りは、軽い馬場コンディション。例年ペースも緩い。この馬にとってはベストの条件が揃う。

 陣営は道中かかり気味な追走になることを不安視しているようだが、かかり気味に追走している時のほうがパフォーマンスも高い。たとえば、速いペースで見た目にはかからずに追走していたクイーンカップでは凡走している。逆に軽い馬場でかかり気味に追走していていた時のほうが高いパフォーマンスを発揮している。

 オークスも道中はかかり気味に追走するような緩いペース。軽い馬場になるだろう。ホウオウピースフルが高いパフォーマンスを発揮しやすいレースになりそうだ。

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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