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森厩舎×小牧騎手「タッグを組むことが増えたきっかけは??」

  • 2020年05月19日(火) 18時01分
太論

▲土曜3Rで穴をあけた小牧騎手が激走の要因を語ってくれました!


土曜日の京都3Rでは、11番人気カルトレガーメで3着! 絶妙な逃げで高配当を演出した小牧騎手ですが、はたして激走の要因とは? また、先週日曜日(栗東S)のヨシオをはじめ、ここにきてタッグを組むことが増えた森厩舎。「何かきっかけがあったのですか?」という読者からの質問に対し、ジョッキーという仕事の本質を語ってくれました。(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。


直線に入ったあたりでは、勝ったかと思ったけど…


──土曜日の京都3R(3歳未勝利・芝2000m)のカルトレガーメは惜しくも3着(11番人気)でしたが、すごくいい逃げでしたね。

小牧 惜しかったねぇ。初めて乗ったんやけど、ちょっとゲートが悪い馬って聞いていて。気を付けていたんやけど、今回はおとなしかったわ。

──これまでの戦績を見る限り、後方を追走してそのまま…というようなレースが多かった馬ですが、今回は文字通りの好スタートで。

小牧 うん。いいスタートが切れたから、もう勝手に行った感じや。ほかに行く馬もおらんかったしね。

──あ、狙って行ったわけではないんですね。

小牧 好位で競馬をしようとは思ってたよ。でも、まさかあんなにスンナリ行けるとは思わんかったから。

──3コーナーで引き付けて、4コーナーでセーフティリードを広げて。逃げ馬の勝ちパターンともいえる絶妙な逃げでしたね。

小牧 ん〜、なんせ物見が激しくて。道中はちょっと乗りづらかったですわ。理想でいえば、あの3〜4コーナーはもうちょっとジックリ乗りたかった。それでもまぁ、直線に入ったあたりでは勝ったかと思ったけどね。

──物見が激しいというのは、初めての逃げで戸惑ったところも?

小牧 うん、それもあるやろうね。

──今後について、コメントで「2、3番手で競馬をしたほうがよさそう」とおっしゃっていましたが、それも物見軽減につながるものですか?

小牧 そうそう。好位でジックリ行ければ、もっといい競馬ができると思う。今回はとにかく物見が激しかったけど、それでも最後まで頑張っていたし、メンバー次第では十分チャンスがある馬やと思うわ。

──これまで芝では1400m、1600mを使われてきた馬で、2000mを走るのは今回が初めてでしたが、距離延長もよかったんですかね?

小牧 いや、今回はもうスタートに限るね。スタートがなんせよかったから。ゲートが開いた瞬間、一番出てたもん。あと、先週の馬でいうと、日曜日の芝1200m(京都3R・3歳未勝利)を使ったニホンピロカフェ(14番人気6着)もよかったよ。あの馬、これからちょっとくるかもしれんね。

──ああ、直線一瞬、速い脚を使いましたよね。

小牧 うん。タメていければ、いいレースができそうな手応えはあった。上がりも速かったしね(メンバー中2位の34秒4)。

──続いては、ユーザーからの質問を2つほど。まずは、「最近また森厩舎への騎乗が増えてますね。何かきっかけがあったのでしょうか?」という質問です。

小牧 ねぇ。僕もよかったなと思ってたところ。4月の阪神で久しぶりにカミノコに乗ったとき、3着にきたでしょう(天王山特別)。きっとね、どこの厩舎もそういうのがきっかけになるんですわ。乗せてもらったときに、それまで以上の結果を出したら、徐々にでも増えてくるんやろうね。先週のヨシオも、4年ぶりに乗ってね。もともと力のある馬やから一発あるかな…なんて思ってたんやけど、内に入ったらもうひとつやった。そう差はないんやけど、砂を被ったらアカンのやね。

──続いては、この前ここで『JIN−仁−』の話をしたじゃないですか。それを見た読者からの質問で、「5月いっぱい自粛生活が続くことが決まっています。この機会にドラマや映画をたくさん観ているのですが、『JIN−仁−』以外に何かオススメはありますか? 小牧さんはいろんな映画やドラマを観てらっしゃるので、ぜひオススメをお聞きしたいです!」。

小牧 なんせ今週も『JIN−仁−』を観て泣いてたわ(笑)。それ以外は、そうやなぁ…。あ、『探偵! ナイトスクープ』が面白いよ。録画してまで絶対観てる。

──あの〜、ドラマでも映画でもないし(笑)。

小牧 あ、そうか(苦笑)。映画でオススメはね、『最後の忠臣蔵』。前に映画館で観たんやけど、改めて真剣に観たら、めっちゃ感動したわ。もうね、涙ボロボロ(笑)。あとはね、韓国映画なんやけど、『7番房の奇跡』がオススメやね。それもすっごくよかった。僕もこの自粛生活でかなりDVDとか観てるから、またオススメがあったら教えるで!
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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