スマートフォン版へ

「女優・アーモンドアイ」 オークスの見解

  • 2020年05月22日(金) 12時00分

思わず騙された彼女の賢さ


 先週のヴィクトリアマイルは、驚きました。

 もちろんアーモンドアイに。

 レースもさることながら、パドックの様子が女優。

 当日わたしは、東京競馬場のパドックブースから全頭見ていたのですが、アーモンドアイは落ち着いているというよりケハイを消すかのような歩き。

「迫力に欠ける感じがする。ジョッキーが乗ってからでしょうね」とコメントしたのですが、アーモンドアイは、もっと凄かった。

 他の馬たちに騎手が乗り始め、自身も1人曳きから2人曳きとなった時点でスイッチがオンに。

 そう、まだルメール騎手が乗っていない時点で既に状況を把握し、気が入ったのです。

 思わず、パドックブースで、「騙された。女優やわ。別馬になっている」と驚くと、カメラを回していた女性カメラマンさんも、「素人の私にもわかります。まったく違いますね。凄い」と。

 見事なまでに一瞬で筋肉が張り、見せる体に。

 これまでもゲート裏で気が入る馬を数頭見てきましたが、レースを積みかさねていく中で気持ちスイッチをコントロールできるあたりはさすが一流馬。

 アーモンドアイの賢さに、ただただ驚きました。本当にすごすぎる馬。また心配されたゲートも出て、終わってみれば調教のようなレース振り。2500mからのマイル。しかもドバイ遠征中止という中で。

 そして鞍上のルメール騎手のレース後のインタビューで口にした調教に跨った三浦皇成騎手に対する感謝の言葉もステキでした。

 調教で誰が跨るか?は本当に重要。特に賢く能力の高い馬なら、なおさら。たった1回の調教、たった1回のレースが馬をかえてしまうことがあると私は感じています。

 ルメール騎手も調教は重要で大事と話されていましたが、その言葉にも魅了されました。

 さて今週はオークスとなりますね。

 デアリングタクトの2冠は濃厚な気がする中で、もしこの馬を負かすとすればデゼルなのかな?と。しかし中2週で再度の東京輸送はハード。キャリア2戦というより、個人的にはその点が気にかかります。

 とはいえ、追いきりの動きも良さそうでしたし、前回の直線での走りはパパのディープインパクトを彷彿とさせるフォーム。

 体だけを見ると、正直、まだまだ成長過程で素質だけで走っている感じもしますが、それでも、王道を歩んできた馬たちを負かせそうなポテンシャルを前回の走りに感じるだけに、今回どのようなレース内容となるのか?非常に楽しみです。予想においては、もう少し悩みます…。

 それでは皆さん、オークス当日はフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。

 ホソジュンでしたぁ。

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

すでにお気に入りに登録しています。

登録済

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。その後2000年にはシンガポールにて日本人女性初の海外勝利。2001年6月引退。通算成績493戦14勝。海外2勝。 現在はホース・コラボレーターとしてTV、ラジオ出演の他、文芸ポストにおいて短編小説「ストレイチャイルド」発表するなど、幅広い活躍を見せている。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング