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【オークス】善戦続きのあの馬の2勝目に期待

  • 2020年05月22日(金) 18時00分

前哨戦勝利組の評価が本当に難しい


 オークスの1番人気はデアリングタクトだろう。なにしろ3戦3勝だし強い馬ではあるが、ファンが思うほどオークスを勝つためのプランは簡単ではない。

 ほかならぬnetkeibaの対談(藤岡佑介騎手との対談)で松山弘平騎手が語るところでは、馬込みに入ると力むところがあり折り合いこそがカギとのこと。そうなると左右が混み合っていないところまで下げて外差しとなる可能性が高いだろうが、最近の東京は綺麗に外差しが決まる馬場でもない。能力で覆せるかどうかということになる。

 仮に展開が差しをサポートしてくれるとなると、今度はデゼルのような一瞬の加速もある馬との差し合戦になる。内からさばく選択肢があるという点ではデゼルが優勢。ただデゼルは強い勝ち方だったとはいえ、過去に好走例の少ないスイートピーS組。このバランスをどう評価するかが本当に難しい。

 桜花賞組に話は戻ってスマイルカナ。桜花賞は人気薄での逃げ粘りだったので評価されないかもしれないが、東京の重賞で前に行けることはとにかくプラス要素。距離延長も、ディープインパクト産駒だけに実は大幅プラスの可能性がある。

 桜花賞組で個人的に期待しているのはクラヴァシュドール。毎回タイプの違うもったいない競馬をしている1勝馬だが、それでいて2、3、4着になっているのはベースの能力が高い。他の桜花賞組は桜花賞の特殊な馬場+ラップからオークスの舞台に替わることの是非を考えなくてはならないが、この馬は阪神JFやチューリップ賞でも好走しているので、適性の対応幅は保証されている。

 フローラS組は2頭が出走するが、この2頭の評価は前走着順の通りにすればよいというものでもなく、難しい。当時のウインマリリンは枠を生かした競馬で、いかにもフローラSの好走パターンという印象。一方でホウオウピースフルは爆発力のあるところを見せた。確実に見せ場を作ってくるということではウインマリリン、一発を望むとしたらホウオウピースフルというところか。

 オークスでは常に期待される忘れな草賞勝ち馬、今年はウインマイティー。速い上がりを繰り出せる馬ではないので、位置取りで勝負したいところ。思い切った策を繰り出してくるかもという点では、和田竜二騎手とのコンビは興味深い。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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