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【日本ダービー】コントレイル誕生秘話(2) 矢作師が明かす“ホースマン前田幸治”の素顔 /「コントレイルの母との出会い」

  • 2020年05月26日(火) 18時02分
ノンフィクションファイル

▲ノースヒルズと矢作厩舎、初のGI勝利となった2019年のホープフルS (撮影:下野雄規)


今週末のダービーで、二冠に挑むコントレイル。生産したノースヒルズを率いる前田幸治氏は、日本競馬界屈指のオーナーブリーダー。それだけに、“豪快でちょっと怖い”イメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、「よく知らない人はそうでしょうね、本当に“気遣い”の人です」と語るのは、同馬を管理する矢作調教師。数いる調教師の中でも、とりわけ前田オーナーからの信頼が厚い矢作調教師ですが、おふたりがたどってきた道は決して平坦なものではありませんでした。

長い年月をかけて築き上げた道の先に誕生したのが、コントレイルという至宝。ダービーを前に、前田オーナーと矢作調教師の絆、コントレイル活躍の理由に迫ります。

(取材・文=不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で行いました。


ノースヒルズが外国産の牝馬を買うのは“繁殖”を見据えて


──コントレイルのお母さんであるロードクロサイトは、アメリカの競りで先生が選んだ馬だそうですね。

矢作 僕が、というより、ノースヒルズのゼネラルマネージャーである福田洋志さんと僕の意見が一致して購入してもらった馬です。ノースヒルズさんと競りに行く場合、まずは僕と福田さんの意見が一致することが条件で、そこからさらに絞り込んで、競りに挑むのがパターンなんですよね。

──お互いに目を付けたということは、血統や見た目に惹かれるところがあったわけですよね。

矢作 もちろん。あの競りで出会ったことが、すべての始まりだったのは確かです。そもそもノースヒルズさんが外国産の牝馬を買うということは、すべて繁殖を見据えてのことで、ロードクロサイトが競走馬として7戦しか走らなかったのもそういうことなんです。

 実はそこがすごいところなんですよ。社台グループは別として、普通の牧場さんは、そういった先行投資がなかなかできない。そういう意味で、まずは筋の通った血統であることが第一。ロードクロサイトに関しては、お母さん(Folklore)が2005年のアメリカ2歳牝馬チャンピオンで、正直、馬っぷりはそれほど素晴らしいとは思わなかったけど、やっぱり良血馬らしい品の良さがありました。

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