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エプソムCはサンデーの血が薄い血統も走りやすい非主流条件

  • 2020年06月13日(土) 19時01分
その日の注目レースと狙い馬を網羅した亀谷敬正の「血統ビーム激走メモ」を発売!

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雨の影響でタフな馬場になりやすいのがポイント


 JRAの競馬で主流種牡馬はサンデーサイレンスの血を引く種牡馬。父も母父もサンデーサイレンス系「ではない」血統は、非主流血統になります。

 もちろん、非主流血統が有利な条件は少ないわけですが、JRAの競馬であっても要求される能力の方向性は一定ではありません。

 主流血統であるサンデーサイレンスの血が薄い馬。父も母父も「サンデー系ではない」馬がまとめて恵まれる、非主流の能力が要求されるレースこそおいしいのです。

 たとえば、先週6月7日の阪神最終レース。阪神ダート1400mで行われたこのレースは、サンデーサイレンスの血を持たないミティル(5人気1着)とセカンドエフォート(7人気3着)の2頭のみを「亀谷競馬サロン」の予想スレッドで推奨。3連単は263万馬券。3連複も36万馬券。

 この週の阪神ダートは、サンデーサイレンスの血が薄い馬が有利で、このレース以外のダートでもサンデーの薄い馬(父も母父もサンデー系ではない馬)が続々と走っていました。このことはボクだけではなく、亀谷競馬サロンのメンバーの多くもわかっていたことなので、サロンでの1人気はセカンドエフォート。レース後は次々と嬉しい的中報告をいただきました。

 そして、今週末に行われるエプソムCも「父も母父もサンデー系ではない馬」が毎年のように走るレース。昨年は父も母父もサンデーではないレイエンダが5人気で1着。一昨年はハクサンルドルフが4人気で2着。3年前はダッシングブレイズが5人気で1着。父も母父も「サンデー系ではない」血統は、出走馬全体の約30%。過去3年の平均出走頭数は5頭。それでも、3年連続で連対馬を出しています。

 エプソムCが父も母父もサンデー系ではない馬が走りやすいのは、GIレースもクラシックレースも行われない、非根幹距離のレースであることも影響しているでしょう。

 皐月賞は芝2000m。ダービーとオークスは芝2400m。桜花賞は芝1600m。クラシックレースは400mで割れる距離で行われます。よって400mで割れる距離に強い馬が主流の能力。1800mや1400mは400mで割れない距離。GIレースも行われない距離。さらに、この時期の東京芝は開催後半。梅雨時の天候の影響もあって、主流よりもタフな馬場になりやすいことも、非主流の能力が要求されやすい原因です。

 ピースワンパラディは父がグレイソヴリン系のジャングルポケット。2012年のエプソムCで15人気の人気薄ながら3着に激走したマイネルスターリーもグレイソヴリン系。母父もアグネスデジタル。いずれも非サンデーサイレンス系。サンデーの要素が薄い血統馬が走りやすい当レース向きの配合。

 同牝系に芝のGIレース勝ち馬で東京の芝GIにも複数回の連対実績があるホエールキャプチャ。重賞クラスでも格負けしない牝系ですから、格上げ戦でも通用する可能性も高いです。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のエプソムC予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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