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【引退の真相】中谷雄太元騎手(1)『ステイフーリッシュの姿に…“潮時だ”と告げられたよう』

  • 2020年06月16日(火) 18時02分
ノンフィクションファイル

▲中谷雄太元騎手が、今まで語られなかった引退の真相を明かします (C)netkeiba.com


先月24日に現役を引退した中谷雄太元騎手。最終騎乗目前での引退発表とあって、メディアでは“電撃引退”と報じられましたが、自身の中では長く悩んだ日々が続いていたと言います。

引退を決意するに至った本当の理由は何だったのか、勝負の世界に生きる中でどんな葛藤があったのか――今まで語られなかった胸の内を独占告白。4日間連続のロングインタビューでお届けします。

(取材・文=不破由妃子)

※このインタビューは取材対象者と十分な距離を保ち、換気も行いながら実施しました。


周りに迷惑を掛けてまで乗りたくはない


──約22年間、本当にお疲れさまでした。最後の騎乗を終えてだいぶ時間が経ちましたけど、ジワジワと実感が湧いてきている頃では?

中谷 実感…、そうですね。ただ、競馬を見ていても、全然乗りたいと思わない(苦笑)。それが今の正直な気持ちです。

──そうなんですね。それにしても、引退を発表されたのは、最後の週の出馬投票を終えてからのタイミングで、まさに突然でした。周りの方に気を遣わせないように…という配慮だったとか。

中谷 前もって発表すると、「最後だから中谷を乗せよう」と依頼をくださる方が出てくることが予想できたので。もちろん、それはとても幸せなことなんですけど、実力で得た騎乗機会ではないですから。自分のなかで「落ちてきているな」と思っていたので、周りに迷惑を掛けてまで乗りたくないなと思ったんです。

ノンフィクションファイル

▲最終騎乗は、お世話になった横浜DeNAベイスターズの三浦大輔オーナーの愛馬 (C)netkeiba.com


──今回は、引退を決めるまでの経緯やこれまでの騎手人生を振り返っていきたいのですが、昨年は重賞でもあと一歩というレースがいくつかあって、個人的には「中谷、さぁここからだ!」と思っていたんですよ。

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