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【ラジオNIKKEI賞】今年は無視できない前走1勝クラス組

  • 2020年06月30日(火) 12時00分

馬券の手かがりはキャリアとハンデ


 今年のラジオNIKKEI賞は、登録14頭のうち実に11頭が前走1勝クラス組、うち9頭が前走で1勝クラスを勝った2勝馬ということになった。

 ラジオNIKKEI賞がハンデ戦になった06年以降14回が終了したが、前走1勝クラス組の数が最多だったのか7頭(過去3回)、そのうち2014年は前走1勝クラス勝ちの馬だけで7頭だった。今年は登録頭数が少ない一方で、この組だけがやけに増えた。

 前走1勝クラス組はこれまで苦戦しており、06年以降1〜3着を独占したことはない。ワンツーが1回、2・3着が1回となっている。ただ、今年は前走重賞で1ケタ着順だった馬は関東オークス8着のアールクインダムだけ。前走2勝クラス出走馬はいない。1勝クラス組を無視して馬券は組み立てられないだろう。

 過去14回に出走した前走1勝クラス組67頭のうち、負けてきた馬と前走ダート組は馬券に絡んだので、残り61頭を対象に考えよう。

 成績トータルは[4-4-5-48]だが、勝ち馬4頭のうち3頭はキャリア2戦で残り1頭はキャリア4戦。勝つところを意識するとまずグレイトオーサー、次いでルリアン(3戦)、パラスアテナ・バビット(各4戦)ということになる。

 もうひとつ手がかりになるのがハンデ。ハンデキャッパーの予想に乗っかるような話だが、牡馬53キロ牝馬51キロの馬が[0-1-4-28]なのに対し、牡馬54キロ牝馬52キロの馬は[4-2-1-12]。ちなみに牡馬52キロ牝馬50キロに該当した馬は馬券に絡んでいない(ロックドゥカンブは南半球産馬なので額面は52キロだが54キロ組と見なしている)。

 そうするとバビットの扱いはひとつ下ということになり、グレイトオーサー・ルリアン・パラスアテナのどれを1着候補にするかということになってくる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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