▲皐月賞を制したロゴタイプ(撮影:下野雄規)
6月21日の東京12Rでの斜行により、開催2日間の騎乗停止処分を受けたミルコ騎手。今年から処分の発効が1週繰り下げられたことで、今週末がお休みになります。そんな最中ではありますが、今週は過去に騎乗した名馬との思い出を語る「ベストパートナー」をお届け。
今回振り返るのは、2013年の皐月賞をレコードで制したロゴタイプです。2歳時にもレコードをマークしたロゴタイプですが、どうやらミルコ騎手のイメージはまったく違ったようで…。初騎乗から自身最後の騎乗となった香港マイルまで、ロゴタイプとの悲喜こもごもを2週にわたってお届けします!
(取材・文=森カオル)
※このインタビューは電話取材で行いました
「えー! レコード? 嘘でしょー!?」ってなった(笑)
──今回、振り返っていただくベストパートナーは、ミルコ騎手とのコンビで2012年の朝日杯フューチュリティS、2013年の皐月賞を勝ったロゴタイプです。
ミルコ ロゴタイプは、いい思い出がたくさんありますね。初めて乗ったのは東京のマイルで……ベゴニア賞だったっけ?
──そうです。いつも思うんですけど、ミルコ騎手、記憶力半端ない!
ミルコ どの馬も忘れないよ! ベゴニア賞は、確か1枠1番でしたね。スタートから出していって、前で競馬をして、レコードだった(1分33秒6)。でもね、馬がめっちゃ緩くて。いい勝ち方をしてくれましたけど、トモが全然まだまだだったね。だからなのか、あんまり速さを感じなくて、まさかタイムレコードなんて思わなかったよ。それどころか、いい勝ち方をしたのに、ダートの馬っぽいなと思ってた。
──当時、「この馬はダートのほうがいいと思う」ってずっとおっしゃっていた記憶があります。
ミルコ そうそう。ベゴニア賞でゴールしたあと、ダートを通って戻っていくでしょ? そのときね、ダートの走りがめっちゃキレイだったの。で、この馬はダートのほうがいいんじゃないかと思って。(吉田)照哉社長も田中剛先生も言ってましたね。「やっぱダートじゃない? ミルコどう思う?」って。