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「100頭に1頭でもいいので!」久々の矢作厩舎とのタッグの裏話

  • 2020年06月30日(火) 18時01分
今週の『太論』は、11番人気の低評価ながら、熾烈な3着争いに加わったニホンピロランド(5着)のレース回顧からスタート。そして、同日6Rのメートルエロー(13着)は、約2年ぶりとなる矢作厩舎とのタッグでしたが、その舞台裏には小牧騎手のある行動が…。「60歳まで乗り続けたい」と熱く語る小牧騎手、改めてその決意を語ってくれました。(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

川須騎手がいきなり…『も〜、やんなっちゃう!』


──先週土曜日の阪神8R(3歳上1勝クラス・ダ1200m)に出走したニホンピロランドですが、3着スパニッシュフライとはコンマ1秒差の5着(11番人気)。最後は際どかったですね。

小牧 ちょっと引っ掛かってしまったねぇ。とはいえ、3着まではもうちょいやった。最後はああやって伸びてくるんやけどなぁ。今回はね、ペースが合わんかった。前回、前について行って止まってしまったから、今回はもともとジックリ乗ろうと思ってたんやけど、今度は逆に前の馬の流れになってしまって。脚は使ってるんやけどなぁ。やっぱり3着はほしかったわ。

──以前から「あの馬は走るわ」と期待されていた1頭ですものね。昇級後は7着→6着→5着ときていますが、その評価に変わりはないですか?

小牧 うん。いつも人気はないけど、僕はこの馬は勝てると思って乗ってる。なんとか上手く乗ってね、早い段階で結果を出したい1頭やね。ホントは1000mがいいような気がしてるので、小倉で使えればいいなぁと思ってるところ。

──引き続き、穴党には要チェックの1頭ですね。あとは、同じ日の6Rでは、久々に矢作厩舎の馬に騎乗されていて(メートルエロー・7番人気13着)。

小牧 うん、うれしかったね。メートルエローは、調教から乗せてもらってね。馬自身、去年の11月以来やったから、成長分も含めて30キロ以上体が増えていたけど、一度使ったことで次はもうちょっとスピードに乗っていけるんちゃうかな。

──ちょっと調べてみたところ、矢作厩舎とのコンビは2018年5月27日以来(安土城S・ラングレー・17番人気16着)、約2年ぶりでした。何かきっかけがあったのですか?

小牧 先生にね、電話したんです。中谷が引退して忙しくなったところやろうなと思って、「60歳まで乗ろうと思っているので、もっと頑張りたい。レースで乗れなくてもいいから、調教を手伝わせてください」って。先生も「そうか、そうか」って話を聞いてくださってね。今週もさっそく調教を頼まれました。

──矢作先生は、そういう思いを買ってくださる先生ですものね。

小牧 うん。だから思い切って気持ちを話せた。「100頭に1頭でもいいから、レースも乗せてください」とも言ったけどね(笑)。ホントにね、そういう気持ちやねん。

──小牧さん、カッコいいですね。これだけキャリアを積んでこられて、なかなかできることではないと思います。でも、小牧さんには、60歳まで乗り続けるという夢がありますもんね。

小牧 そうやね。だから、お世話になっている厩舎は本当に大切にしたいと思ってる。でも、それに甘えて、待ってるだけじゃアカンねん。自分にできることは、なんでもやっていかなと思ってね。50歳を過ぎていろいろと難しいけど、体だけは衰えんように、これまで通りトレーニングを頑張って。そういえば最近、東スポで僕のこれまでの歩みを追った連載があったでしょ? さっきその最終回を読んで、感動してたところですわ。

──奥様の「小牧太は、このままでは終わりません!」という言葉が胸に響きました。本当にそうだなと思って。

小牧 ほかにもたくさんいいことを書いてくれていて、改めて「頑張らな!」と思えた。そういえば、先週の「もうやんなっちゃう」も好評やったで。

──好評って…(笑)。

小牧 川須がね、朝会ったらいきなり『も〜、やんなっちゃう!』って言ってきて、なんのことやと思ったら『太論』やった(笑)。ほかの若いジョッキーにも言われたわ。いつも思うけど、みんなむっちゃ読んでるんやね。さて、今週のキーワードは何にしようかな(笑)。

──では、ここでひとつ質問を。「以前、武豊騎手が、『手首を握っただけで自分の体重がわかる』と話していて、すごいなぁと思いました。小牧騎手も、やっぱり手首で体重がわかるのでしょうか? 手首ではなくても、体重の目安にしている体の部位はありますか?」。

小牧 豊くんが手首なら…、僕は乳首でわかる(笑)。

──アハハハ! じゃあ、今週のキーワードはそれで(笑)。

小牧 いいね、そうしよ(笑)。僕の場合はね、手首の細さと体重は比例せんわ。体のどこを見て…とかではなく、もう感覚でわかる。強いていえば、前の日の食生活が目安やね。体重計に乗らんでも、前の日に何をどれくらい食べたかでその日の体重がわかるというか。最近はね、前ほど食べてないし、それほど食べんでも大丈夫になってきた気がする。夏競馬では、52キロにも乗っていきたいと思ってるからね。まぁ頑張っていきますわ。
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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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