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ラジオNIKKEI賞は前走との間隔がポイント

  • 2020年07月04日(土) 19時00分
2020年05月30日公開分より、当連載はタイトルを「WIN5スペシャル予想」から「1点で仕留めるWIN5攻略法」に改め、内容も大きくリニューアル致しました。今後はより分かりやすくなるよう、極限のところまで買い目を絞って予想を公開します。“新しい解説様式”を、皆様のWIN5攻略に上手くご活用ください!

当連載の活用方法などについてはこちらをご覧ください

 前回6月28日のWIN5は54万9700円の配当で決着。対象5レースの単勝1番人気馬が16着→8着→10着→3着→4着と崩れたものの、単勝2番人気馬が5レース中3レースを制すなど、大きな波乱は起きませんでした。なお、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約46万円。実際の配当はおよそ2割増しで、なかなか妙味のある決着だったと言えます。天候が不安定だったこともあり、もっと大きな配当を狙ったプレイヤーが多かったのでしょう。

 明日7月5日のWIN5は総出走頭数が63頭、総組み合わせ数が29万5680通り(土曜12時現在)。ここ2回はいずれも総組み合わせ数が100万通りを超えていましたから、予想や買い目の組み立てが楽に感じられるかもしれませんね。

【2020年07月05日発売分の1点予想】

阪神10R 11.ミステリオーソ
福島10R 14.ジュニパーベリー
函館11R 2.レッドサイオン
阪神11R 9.タイセイアベニール
福島11R 4.コンドゥクシオン

【1レース目 阪神10R 西脇特別】

 今年の3回阪神ダ1800mは、3歳以上のレースに限ると、内寄りの枠に入った馬や前走で今回より短い距離のレースを使っていた馬が不振。「枠番が1〜2枠の馬」は[0-1-2-29]、「前走の距離が1800m未満だった馬」は[0-0-2-25]でした。ラインベック・ナイルデルタ・アイタイあたりは過信禁物です。

 実績上位のテイエムチューハイなど、面白そうな馬は何頭かいるものの、やはり中心は3歳のミステリオーソ。コース適性が高い点も強調できます。

【2レース目 福島10R さくらんぼ特別】

 馬格がない馬に注目したい一戦。「前走の馬体重が470kg以上だった馬」は2017年以降[1-1-0-19]と、あまり上位に食い込めていません。3歳のシオミチクレバくらいはマークしておきたいところですが、マイネルアルケミーらは評価を下げるべきでしょう。

 注目は3歳のジュニパーベリー。コース替わりがプラスに働きそうです。シセイタイガ・ペイシャドリーム・メジャーレートといった4歳以上馬の中では、比較的キャリアが浅いペイシャドリームを重視すべきだと思います。

【3レース目 函館11R 巴賞】

 積極的な競馬をしたばかりの馬は過信禁物。「前走の条件が“国内のレース”、かつ前走の4コーナー通過順が3番手以内だった馬」は2013年以降[0-0-0-23]と苦戦していました。トーラスジェミニ・カリビアンゴールドは強調できません。

 また「馬齢が6歳以上、かつ“前年以降、かつJRA、かつ1600〜2000m、かつオープンクラスのレース”において2着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-0-3-29]。近走成績に不安のある高齢馬まで押さえる必要はないでしょう。

 面白そうなのはドゥオーモ・レッドサイオン・マイネルフラップ・ブレステイキングあたり。前走が好内容だったレッドサイオンは特に楽しみです。

【4レース目 阪神11R CBC賞】

 高齢馬を重視したいレース。「馬齢が4歳以下の馬」は2014年以降[0-0-0-16]と、すべて4着以下に敗れています。

 なお「“JRA、かつGI・GIIのレース”において2着以内となった経験がない、かつ前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.3秒以上だった馬」は2014年以降[1-2-0-40]。格の高いレースで上位に食い込んだことのある馬や、前走好走馬が優勢でした。

 今年はクリノガウディー・アウィルアウェイ・ミッキースピリットといった4歳勢が注目を集めそう。これらの馬よりはロケット・タイセイアベニール・ディメンシオンらを高く評価すべきでしょうし、臨戦過程に不安のないタイセイアベニールは必ず押さえておきたいところです。

【5レース目 福島11R ラジオNIKKEI賞】

 ディープインパクト系種牡馬の産駒と、前走で上級条件のレースを使っていた馬が中心。「父がディープインパクト系以外の種牡馬、かつ前走の条件が1勝クラス以下のレースだった馬」は2015年以降[0-1-1-22]と勝ち切れていません。
 さらに「前走との間隔が中3週以内の馬」は2015年以降[0-0-1-11]、「前走との間隔が中8週以上の馬」は2015年以降[0-1-1-23]。好走を果たした馬の大半は、前走との間隔が中4〜7週でした。

 今年は絞り込みにくいメンバー構成。バビット・ディープキング・コンドゥクシオン・サクラトゥジュール・グレイトオーサー・パラスアテナなど、有力候補を片っ端から押さえておくのもひとつの手でしょう。私が通常の式別を含めて狙いたいと考えているのはコンドゥクシオン。不安要素が比較的少ない馬ですし、コース適性が高そうな点も強調できます。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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