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【鮫島克駿騎手】“騎手になって一番悔しかった”今年こそライオンボスとリベンジへ!

  • 2020年07月19日(日) 18時02分
今週のFace

▲ライオンボスと共にアイビスSDに挑む鮫島克駿騎手(撮影:大恵陽子)


今年は小倉大賞典で重賞初勝利を挙げ、勝ち鞍(12日時点で21勝)もキャリアハイのペースとなっている鮫島克駿騎手(23=栗東・浅見秀一厩舎)。アイビスサマーダッシュでは、直線競馬で無類の強さを誇るライオンボスとコンビを組みます。ライオンボスにとっては連覇がかかり、鮫島騎手にとっては昨年のリベンジとなる一戦。なぜ直線競馬に強いのか、ライオンボスが持つ武器を明かすとともに、昨年の落馬負傷・乗り替わりについての複雑な心境やレースへの意気込みを語っていただきました。

(取材・構成:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で行いました。

スプリンターズSも視野に入れた競馬を


――前走の韋駄天Sでは、1番人気に応えて直線競馬4勝目をマーク。トップハンデを背負っての一戦でしたが、どんなテーマを持って臨んだのでしょうか。

鮫島駿 かなり斤量差(49キロ〜57.5キロ)があるレースでしたが、結果にこだわりつつも、アイビスSDにつながる競馬をしたいと思っていました。いつもだったら、もう少し主張してハナに行くという選択肢もありましたけど、今回はあくまでアイビスSDを見据えて…というのがテーマだったので、2番手からの競馬を選択しました。

――どんな展開にも対応できるようにということですね。

鮫島駿 はい。2番手からの競馬でしっかり結果を出せたので、今後に向けてレースの幅が広がったと思っています。僕としては、ライオンボスは1000m以外でもやれる馬だと思っていて、秋になればスプリンターズSもありますしね。

――そういった戦略が成り立つのは、ずっとコンビを組んでいる馬ならではですね。鮫島騎手とライオンボスといえば、コンビ初戦となった昨年の邁進特別を圧勝。その際、「直線競馬の適性が本当に高い」とおっしゃっていました。ライオンボスはなぜ直線競馬に強いのか、改めてその武器を教えてください。

鮫島駿 なんといってもスピードがある馬で、去年の韋駄天Sの2ハロン目は10秒を切りました(9秒9)。今年の韋駄天Sの2ハロン目も10秒ちょうどですし、ここまで速い馬はなかなかいません。あとは、1000mの直線競馬なのに、道中で息を入れられること。前半に10秒を切るようなスピードで走ったとしても、そのあとは落ち着いて走ってくれますからね。前回の競馬もそうでしたが、だから最後までしっかり脚を使えますし、それこそがこの馬の強さだと思います。

――鮫島騎手ご自身も、ライオンボスに限らず、直線競馬では好成績を収めていますよね。とくに、ジョーカナチャンやトーホウビスカヤ、ブラッククローバーなど、初めて直線競馬を走る馬たちを好走させているのが印象的です。外ラチ沿いがヴィクトリーロードとは言われていますが、直線競馬を戦うにあたって、鮫島騎手がもっとも意識していることは?

鮫島駿 個人的には、ストライドロスが出ないように心がけていますね。

――ストライドロスとは?

鮫島駿 たとえば、内枠の馬は外目に出していくと思うんですけど、その際に

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