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アイビスSDは“適性”よりも“勢い”が重要

  • 2020年07月25日(土) 19時00分
2020年05月30日公開分より、当連載はタイトルを「WIN5スペシャル予想」から「1点で仕留めるWIN5攻略法」に改め、内容も大きくリニューアル致しました。今後はより分かりやすくなるよう、極限のところまで買い目を絞って予想を公開します。“新しい解説様式”を、皆様のWIN5攻略に上手くご活用ください!

当連載の活用方法などについてはこちらをご覧ください

 前回7月19日のWIN5は的中なしの大波乱決着。4億6409万1040円が明日7月26日のWIN5にキャリーオーバーとなりました。WIN5の払戻率は70%ですから、仮に発売金額が前回7月19日(6億6298万7200円)とまったく同じだった場合、期待値は70%の2倍、すなわち140%ということになります。

 ただし、キャリーオーバー回のWIN5は通常よりも大幅に売り上げが伸びますし、売れれば売れるほど期待値は少しずつ下がっていく点に注意しなければなりません。明日7月26日のWIN5における、発売金額と期待値(=払戻対象総額÷発売金額)は下記の通りです。

発売金額10億円→期待値116%
発売金額15億円→期待値101%
発売金額15億4697万0100円→期待値100.0000006%
発売金額15億4697万0200円→期待値99.9999987%
発売金額20億円→期待値93%
発売金額25億円→期待値89%
発売金額30億円→期待値85%
発売金額35億円→期待値83%
発売金額40億円→期待値82%
発売金額45億円→期待値80%
発売金額50億円→期待値79%

 過去最高の発売金額は34億9934万2200円(2018年12月28日)ですから、さすがに単勝・複勝の期待値(≒払戻率=80%)を下回るような事態にはならないはず。それでもやはり、15億4697万0100円を上回るのかどうか、そしてそこからどれだけ伸びるのかは、多少なりとも気にしておくべきでしょう。WIN5の発売金額はJRAホームページ等でも随時発表されますので、適宜チェックしてみてください。

 明日7月26日のWIN5は総出走頭数が68頭、総組み合わせ数が41万2776通り(土曜12時現在)。総組み合わせ数はやや少なめで、どちらかと言えば的中させやすい回になりました。

 なお、明日7月26日は1回札幌・2回新潟の2場開催なので、WIN5の発売締切時刻は先週よりも早い14時30分(JRAダイレクトは14時25分)となっています。まずはお買い逃しのないようご注意ください。

【2020年07月26日発売分の1点予想】

新潟9R 3.カントル
札幌10R 5.ロフティーピーク
新潟10R 11.モダスオペランディ
札幌11R 8.ダンツキャッスル
新潟11R 13.ライオンボス

【1レース目 新潟9R 糸魚川特別】

 昨年の2回新潟芝1800m外は、3歳以上のレースに限ると、サンデーサイレンス系種牡馬の産駒が優勢。「父がサンデーサイレンス系以外の種牡馬だった馬」は[0-0-0-14]と上位に食い込めていません。サトノセシルらは過信禁物と見るべきでしょう。

 さらに「前走の距離が1800m未満だった馬」も[0-1-0-11]。レイパパレ・ピーエムピンコあたりも評価を下げた方が良さそうです。

 これらの傾向から強調できるのはアップライトスピン・カントル・トータルソッカーの3頭。休養明け2戦目のカントルは素直に信頼して良いと思います。

【2レース目 札幌10R 知床特別】

 昨年の1〜2回札幌芝1200mは、3歳以上、かつAコースで施行されたレースに限ると、馬格のない馬が不振。「前走の馬体重が460kg未満だった馬」は[0-1-1-20]でした。キャスパリーグ・ニシノドレッシー・アレス・フォレブルートなど、出走予定馬の大半はこの条件をクリアしていません。

 有力候補は3歳のコスモアンジュ・ロフティーピーク。初芝の前走で一変したロフティーピークは特に楽しみです。

【3レース目 新潟10R 苗場特別】

 昨年の2回新潟ダ1800mは、3歳以上のレースに限ると、優勝馬13頭中12頭が前走の4コーナーを4番手以下で通過した馬。一方「前走の4コーナー通過順が3番手以内、かつ馬番が1〜8番の馬」は[0-0-2-20]でしたから、ヴィアメント・ウインフォルティスらは評価を下げるべきでしょう。

 チャンスがありそうな差し馬はオノリス・モダスオペランディ・アスクハードスパン・ツブラナヒトミあたり。4歳のモダスオペランディはコース替わりもプラスに働きそうですし、一変を期待して良いと思います。

【4レース目 札幌11R 大雪H】

 昨年の1〜2回札幌ダ1700mは、2勝クラス以上のレースに限ると、今回より長い距離のレースを主戦場としてきた馬が期待を裏切りがち。「前走のコースがダ1800m以上のコースだった馬」は[0-0-2-12]でした。ボードウォークなど、この条件に引っ掛かっている馬は強調できません。

 ソリストサンダー・パレニア・シネマソングス・グトルフォスらも侮れませんが、やはり注目はダンツキャッスル。重賞で善戦した経験がある分、このメンバー構成なら実績上位と言って良さそうです。

【5レース目 新潟11R アイビスSD】

 特殊な舞台ということもあり、コース適性に注目が集まってしまいがち。しかし、基本的には前走好走馬が強いレースで、「前走の着順が4着以下、かつ枠番が1〜7枠の馬」は2015年以降[0-0-0-45]と苦戦しています。

 さらに「性が牡およびセン、かつ枠番が1〜5枠の馬」も2015年以降[0-0-0-25]と好走例なし。内寄りの枠に入った牡馬は軽視すべきでしょう。

 不安要素が少ないのはラブカンプー・ダイメイプリンセス・ジョーカナチャン・アユツリオヤジ・ビリーバー・ライオンボスあたり。それぞれ面白そうな存在ですが、単勝で保険を掛けることもできる5レース目ですし、ライオンボスの一頭勝負を本線とするのが最適解かもしれません。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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