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【クイーンS予想】ヴィクトリアマイル組から取るとしたら

  • 2020年07月28日(火) 12時00分

前々走のレースにも注目


 クイーンSの過去10年を前走クラス別成績で振り返ると、前走GI組が[6-4-4-24]で馬券に絡んだ馬のおよそ半分を占めており、勝率・複勝率ともGII以下から来た馬を大きく上回っている。さすがというところだ。

 GIといってもいろいろあるが、馬券に絡んだ14頭のうち11頭はヴィクトリアマイル組、3頭がオークス組、1頭がNHKマイルC組となっている。今年は3歳馬の登録がないので、[3-4-3-11]のヴィクトリアマイル組だけを意識すればよいということになる。

 ただ、今年のヴィクトリアマイル組はビーチサンバ(前走9着)、コントラチェック(14着)、スカーレットカラー(15着)と大きく負けてきた馬ばかり。前走がGIであってもこのレベルだと厳しいのか、それともGIならこのくらい負けてきても大丈夫なのかが問題となる。

 結論からいうと、大敗してくることに問題はない。前走ヴィクトリアマイル組で馬券に絡んだ10頭を前走着順で表すと、4、5、7、8、8、8、9、11、13、18着。2016年のシャルールはヴィクトリアマイル最下位からここで2着しているのだから、着順だけで切ることはできない。

 ただ、10頭中7頭は、ヴィクトリアマイルのさらにひとつ前のレースでは重賞で連対していた。それにあてはまらない残り3頭はソウルスターリング、レッドリヴェール、アイムユアーズで、これらはGI連対経験馬かつGIで複数回馬券に絡んだことのある馬たちだった。

 今年の3頭で「前々走重賞連対」を満たすのはスカーレットカラーだけ。GIはビーチサンバが3着しているが連対はない。

 3頭ともある程度人気になりそうなので、全員に重いシルシというのは避けたいところ。個人的にはこう書いた以上、1頭取るならスカーレットカラーという形でいくつもりだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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