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【クイーンS】 敗因の徹底的な分析こそが穴馬の抜擢を可能にする

  • 2020年08月04日(火) 18時00分
予想の頭脳

11番人気のレッドアネモスだったが、スカーレットカラーなどの実績馬を相手に重賞初制覇を飾った(写真提供:デイリースポーツ)


『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、夏の女王決定戦・クイーンSを取り上げます。単勝43.7倍の11番人気馬が勝った難易度の高い一戦を、果たしてどんなアプローチで攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!

不得手な道悪競馬を度外視して巻き返しを見抜く



 最初に紹介するのは、高配当をワイドで仕留める男・シューヤ氏です。まずは、11番人気優勝のレッドアネモスを本命に大抜擢します。近5走連続で掲示板を外していた馬ですが、そのうち4走は「道悪が不得意な馬なので、とくに気にする必要はなさそう」と、ノーカウント扱い。

 そして、唯一の良馬場だった2走前の福島牝馬Sでの0.6秒差6着を、「3角から進路取りが上手くいかず位置取りを悪くしたが、直線で外に出すと素晴らしい伸びを見せており、スムーズだったらもっときわどい競馬になっていた」と好評価。そして、開幕2週目のきれいな馬場で「内目で脚を溜めて上手く捌いてこられれば」との読みが見事にハマります。

 馬券は、ここから1番人気3着のスカーレットカラーと5番人気5着のカリビアンゴールドへのワイド2点に厳選。17.3倍を5,000円的中させて、86,500円の払戻しを獲得。ちなみに、ゴール前は大接戦であわやワイドW的中の可能性もあったなか、複勝1点買い(7.4倍)を上回る回収となった点にも注目でしょう。予想結果はこちら

予想の頭脳

11番人気という低評価の馬を本命にできたのも、しっかりとレース適性を理解できていたからこそ



不利な展開条件からの好転を読み切り、本命に指名



 もうひとりは、展開&適性予想のマジマジ氏です。まずは舞台となる札幌芝1800m戦について、「馬場状態は内が良く条件戦では前残りも多いが、重賞レースでメンバー的に先を急ぐ馬が多そうなので差し馬に展開利がある」と分析。

 そこで、「前走ヴィクトリアマイルは高速馬場で前に行ったスピードが武器の馬が止まらないレースで見せ場を作れず」に終わったスカーレットカラーを本命に指名します。さらに、おなじくヴィクトリアマイルで出遅れてしまい、後方からの競馬になった4番人気2着のビーチサンバを、「差しが効く展開なら末脚勝負でも対応できる馬なので大崩れは無さそう」と、評価しました。

 そして、勝ったレッドアネモスもしっかりと4番手評価で印を回し、3連複122.7倍を500円的中。さらに、残念ながら2、3着となった本命対抗のワイド4.0倍を2,000円の保険的中も加え、69,350円の払戻しを仕留めました。予想結果はこちら

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4位のシャドウディーヴァまでが、道中は中団以降にかまえた馬たちだけに、まさに読みがピタッとハマった一戦だった



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高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。先週の重賞レースから予想家たちの頭脳を紐解くコラム。 関連サイト:ウマい馬券

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