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【エルムS予想】4、5歳馬優位のエルムS

  • 2020年08月04日(火) 12時00分

その中でも最先着しているのは…


 いつの間にか、エルムSは若い馬の強いレースになっていた。

 なにをもって若いと定義するかの問題はあるが、エルムSは過去10年3歳馬の出走が無いレース(レパードSもある)なので、4、5歳を若い、6歳以上を若くないとしてみよう。施行時期などは無視して、過去10年の年齢別成績を見るとこうなる。

回収率向上大作戦


 勝率・複勝率の差も大きいが、それ以上に回収率の差がすごい。6歳以上馬も9頭が馬券に絡んでいるが、うち8頭が5番人気以内。残り1頭は8番人気なのだが、基本的に6歳以上からの穴は期待できなくなっている。

 今年も登録17頭のうち11頭が6歳以上馬だが、上位人気になるレベルの馬を最小限だけ馬券に組み込むと決めてかかれば、だいぶ買い目が組み立てやすくなる。

 一方で4、5歳馬のほうだが、若めでオープンの出走歴が少ないとまだ力関係がはっきりしていないということなのか、10年のうち7回は「4、5歳馬の中で人気最上位ではない馬」が最先着している。3連単のフォーメーションを組む時などは、雑に人気順通りに考えないよう気を付けたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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